岡谷市議会 > 1991-02-27 >
02月27日-01号

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  1. 岡谷市議会 1991-02-27
    02月27日-01号


    取得元: 岡谷市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-10
    平成 3年  3月 定例会(第1回)       平成3年第1回岡谷市議会定例会会議録(第1号)                         平成3年2月27日(水曜日)●議事日程 ▲日程第1 会議録署名議員の指名 ▲日程第2 会期の決定 ▲日程第3 市長あいさつ ▲日程第4 議案第1号 岡谷市監査委員の選任について ▲日程第5 議案第2号 岡谷市教育委員会委員の選任について ▲日程第6 議案第3号 岡谷市湊財産区管理会委員の選任について ▲日程第7 議案第4号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例 ▲日程第8 議案第5号 平成2年度岡谷市一般会計補正予算(第8号) ▲日程第9 議案第6号 平成2年度岡谷市下水道事業特別会計補正予算(第2号) ▲日程第10 議案第7号 平成2年度岡谷市市立岡谷病院事業会計補正予算(第3号) ▲日程第11 議案第8号 平成2年度岡谷市健康保険岡谷塩嶺病院事業会計補正予算(第4号) ▲日程第12 議案第9号 平成2年度岡谷市水道事業会計補正予算(第2号) ▲日程第13 議案第10号 岡谷市職員定数条例の一部を改正する条例 ▲日程第14 議案第11号 岡谷市職員の勤務時間及び休暇等に関する条例の一部を改正する条例 ▲日程第15 議案第12号 納税奨励に関する条例を廃止する条例 ▲日程第16 議案第13号 岡谷市デイサービスセンター条例 ▲日程第17 議案第14号 岡谷市営住宅管理条例の一部を改正する条例 ▲日程第18 議案第15号 岡谷市議会委員会条例の一部を改正する条例 ▲日程第19 議案第16号 市道路線の変更について ▲日程第20 議案第17号 市道路線の認定について ▲日程第21 議案第18号 平成3年度市営土地改良事業に要する経費について ▲日程第22 議案第19号 平成3年度市営林道事業に要する経費について ▲日程第23 議案第20号 平成3年度岡谷市一般会計予算 ▲日程第24 議案第21号 平成3年度岡谷市国民健康保険事業特別会計予算 ▲日程第25 議案第22号 平成3年度岡谷市地域開発事業特別会計予算 ▲日程第26 議案第23号 平成3年度岡谷市公団分収造林事業特別会計予算 ▲日程第27 議案第24号 平成3年度岡谷市交通災害共済事業特別会計予算 ▲日程第28 議案第25号 平成3年度岡谷市霊園事業特別会計予算 ▲日程第29 議案第26号 平成3年度岡谷市下水道事業特別会計予算 ▲日程第30 議案第27号 平成3年度岡谷市老人保健事業特別会計予算 ▲日程第31 議案第28号 平成3年度岡谷市温泉事業特別会計予算 ▲日程第32 議案第29号 平成3年度岡谷市湊財産区一般会計予算 ▲日程第33 議案第30号 平成3年度岡谷市市立岡谷病院事業会計予算 ▲日程第34 議案第31号 平成3年度岡谷市健康保険岡谷塩嶺病院事業会計予算 ▲日程第35 議案第32号 平成3年度岡谷市水道事業会計予算         ------------------●本日の会議に付した案件 ▲日程第1 会議録署名議員の指名 ▲日程第2 会期の決定 ▲日程第3 市長あいさつ ▲日程第4 議案第1号 岡谷市監査委員の選任について ▲日程第5 議案第2号 岡谷市教育委員会委員の選任について ▲日程第6 議案第3号 岡谷市湊財産区管理会委員の選任について ▲日程第7 議案第4号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例 ▲日程第8 議案第5号 平成2年度岡谷市一般会計補正予算(第8号) ▲日程第9 議案第6号 平成2年度岡谷市下水道事業特別会計補正予算(第2号) ▲日程第10 議案第7号 平成2年度岡谷市市立岡谷病院事業会計補正予算(第3号) ▲日程第11 議案第8号 平成2年度岡谷市健康保険岡谷塩嶺病院事業会計補正予算(第4号) ▲日程第12 議案第9号 平成2年度岡谷市水道事業会計補正予算(第2号) ▲日程第13 議案第10号 岡谷市職員定数条例の一部を改正する条例 ▲日程第14 議案第11号 岡谷市職員の勤務時間及び休暇等に関する条例の一部を改正する条例 ▲日程第15 議案第12号 納税奨励に関する条例を廃止する条例 ▲日程第16 議案第13号 岡谷市デイサービスセンター条例 ▲日程第17 議案第14号 岡谷市営住宅管理条例の一部を改正する条例 ▲日程第18 議案第15号 岡谷市議会委員会条例の一部を改正する条例 ▲日程第19 議案第16号 市道路線の変更について ▲日程第20 議案第17号 市道路線の認定について ▲日程第21 議案第18号 平成3年度市営土地改良事業に要する経費について ▲日程第22 議案第19号 平成3年度市営林道事業に要する経費について ▲日程第23 議案第20号 平成3年度岡谷市一般会計予算 ▲日程第24 議案第21号 平成3年度岡谷市国民健康保険事業特別会計予算 ▲日程第25 議案第22号 平成3年度岡谷市地域開発事業特別会計予算 ▲日程第26 議案第23号 平成3年度岡谷市公団分収造林事業特別会計予算 ▲日程第27 議案第24号 平成3年度岡谷市交通災害共済事業特別会計予算 ▲日程第28 議案第25号 平成3年度岡谷市霊園事業特別会計予算 ▲日程第29 議案第26号 平成3年度岡谷市下水道事業特別会計予算 ▲日程第30 議案第27号 平成3年度岡谷市老人保健事業特別会計予算 ▲日程第31 議案第28号 平成3年度岡谷市温泉事業特別会計予算 ▲日程第32 議案第29号 平成3年度岡谷市湊財産区一般会計予算 ▲日程第33 議案第30号 平成3年度岡谷市市立岡谷病院事業会計予算 ▲日程第34 議案第31号 平成3年度岡谷市健康保険岡谷塩嶺病院事業会計予算 ▲日程第35 議案第32号 平成3年度岡谷市水道事業会計予算         ------------------●出席議員(27名)         1番   片倉久三君         3番   今井密子君         4番   大沢章則君         5番   今井友吉君         6番   柴  守君         7番   清水隨豊君         8番   田中親雄君         9番   三井正二君        10番   林 光一君        11番   田中正人君        12番   手塚邦明君        13番   花岡三郎君        14番   浜 常治君        15番   原  宏君        16番   増沢千明君        17番   林  稔君        18番   山田拓男君        19番   林 公敏君        20番   宮崎福二君        21番   宮坂清海君        22番   宮沢健治君        23番   山崎芳朗君        24番   山田一久君        25番   山田五郎君        26番   片倉万吉君        27番   小沢竜美君        28番   羽吹義雄君         ------------------●欠席議員(なし)         ------------------●会議規則による議長指名の会議録署名議員         5番   今井友吉君        16番   増沢千明君         ------------------●地方自治法第121条の規定による説明のため出席した者        市長       林 泰章君        助役       小口利行君        収入役      林 正茂君        教育長      齋藤保人君        企画部長     笠原直行君        総務部長     武井康純君        民生部長     手塚文武君        福祉部長        兼福祉事務所長  武井政次郎君        経済部長     鮎沢茂登君        建設部長     新居 靖君        都市開発部長   横内啓吉君        水道部長     山田兼利君        消防長      加藤和夫君        監査委員     小口公男君        教育次長     両角常勇君        岡谷病院長    草間昌三君        岡谷病院事務長  中原寛毅君        塩嶺病院長    奈良田光男君        塩嶺病院事務長  長沼金作君        企画課長     堀向弘右君        秘書課長     橋爪茂雄君        庶務課長     折井弘育君        財政課長     藤森武男君        監査委員        事務局長     中村高康君         ------------------●議会事務局職員出席者        局長       増沢政幸        次長       百瀬勝人        庶務主幹     矢ケ崎千鶴雄        議事主幹     青木孝雄        主任       小口明彦          午前9時30分 開会 ○議長(片倉久三君) おはようございます。 これより平成3年第1回岡谷市議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。         ------------------ △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(片倉久三君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、議長において5番 今井友吉君、16番 増沢千明君を指名いたします。         ------------------ △日程第2 会期の決定 ○議長(片倉久三君) 日程第2 会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。今定例会の会期は、本日から3月18日までの20日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 御異議なしと認めます。 よって、今定例会の会期は20日間と決定いたしました。         ------------------ △日程第3 市長あいさつ ○議長(片倉久三君) 日程第3 市長よりごあいさつをお願いいたします。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) おはようございます。 平成3年第1回岡谷市議会定例会の開会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 議員各位におかれましては、御多忙の中を御出席を賜り厚くお礼を申し上げます。 今定例会に市側から御提出申し上げてあります案件は、人事案件3件、平成2年度関係議案6件、平成3年度予算案並びに関係議案22件の計31件でございます。 なお、平成3年度予算編成の大要につきましては、後刻改めて所信の一端を申し述べさせていただきますので、御了承賜りたくお願いを申し上げます。 それぞれの関係議案につきましては、よろしく御審議の上、御議決賜りますようお願いを申し上げまして、あいさつといたします。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(片倉久三君) この際、暫時休憩いたします。         午前9時33分 休憩         ------------------         (全員協議会)         ------------------         午前10時01分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ------------------ △日程第4 議案第1号 岡谷市監査委員の選任について ○議長(片倉久三君) 日程第4 議案第1号 岡谷市監査委員の選任についてを議題といたします。 提出者の説明を求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 議案第1号 岡谷市監査委員の選任について御提案申し上げます。 岡谷市監査委員小口公男氏は、3月31日をもって任期が満了となりますが、知識経験を有する監査委員として再任いたしたく、御同意をお願い申し上げるものであります。 経歴はお手元に差し上げてございますが、小口氏は市行政に精通され、財務管理及び事業の経営管理に対しましても豊富な識見を有しており、また地域住民の信望も厚く、人格的にも優れ、監査委員として選任するに最もふさわしい方であると存じ、御提案いたしたものでございます。 御同意を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(片倉久三君) お諮りいたします。本案はこれに同意することに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は同意されました。 小口公男監査委員に申し上げます。 ただいま小口公男君の監査委員の選任について同意されましたので、登壇し、ごあいさつをお願いいたします。         〔監査委員 小口公男君 登壇〕 ◎監査委員(小口公男君) 貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。一言ごあいさつを申し上げたいと思います。 監査委員の再任に御同意をいただきまして、大変光栄に存ずるところでございますが、私もとより浅学非才の身でございますが、財務事務に関する公正を期するために、微力ではありますが一生懸命努力をしてまいりたいと思いますので、今後とも皆様の御指導、御協力のほどをお願い申し上げまして、簡単でございますが、ごあいさつといたします。 ありがとうございます。         ------------------ △日程第5 議案第2号 岡谷市教育委員会委員の選任について ○議長(片倉久三君) 日程第5 議案第2号 岡谷市教育委員会委員の選任についてを議題といたします。 提出者の説明を求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕
    ◎市長(林泰章君) 議案第2号 岡谷市教育委員会委員の選任について御提案申し上げます。 岡谷市教育委員会委員小口修平氏は、3月9日をもって任期が満了となりますが、新たに山田郁夫氏を選任いたしたいので、御同意をいただきたくお願いを申し上げるものであります。 経歴等はお手元に差し上げてありますので、説明を省略させていただきますが、山田氏は長きにわたり教育行政に携わり、人格高潔にして教育、学術及び文化に深い理解と識見を有し、教育委員として選任するに最も適任であると存じ、御提案いたすものであります。 よろしく御同意賜りますよう、お願いを申し上げます。 ○議長(片倉久三君) お諮りいたします。本案はこれに同意することに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は同意されました。         ------------------ △日程第6 議案第3号 岡谷市湊財産区管理会委員の選任について ○議長(片倉久三君) 日程第6 議案第3号 岡谷市湊財産区管理会委員の選任についてを議題といたします。 提出者の説明を求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 議案第3号 岡谷市湊財産区管理会委員の選任について御提案申し上げます。 岡谷市湊財産区管理会の委員7名は、3月22日をもって任期が満了となりますので、選任について御同意をいただきたくお願いを申し上げるものであります。 7人のうち有賀芳郎氏、小坂武保氏、花岡健郎氏、山岡紀保氏、花岡重郎氏の5人の方々は再任いたし、新たに浜和友氏、山岡忠美氏を選任いたしたいのものであります。 いずれも花岡、小坂両地区が協議の上、推薦された方々であり、選任するに適任であると考え、御提案いたすものであります。 御同意賜りますよう、お願いを申し上げます。 ○議長(片倉久三君) お諮りいたします。本案はこれに同意することに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は同意されました。         ------------------ △日程第7 議案第4号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災補償等に関する条例の一部を改正する条例 ○議長(片倉久三君) 日程第7 議案第4号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 企画部長。         〔企画部長 笠原直行君 登壇〕 ◎企画部長(笠原直行君) 議案第4号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は改正理由にありますように、地方公務員災害補償法の一部を改正する法律及び同施行令の一部を改正する政令等の公布、施行に伴い、準じて改正いたすものでございます。 今回の主な改正内容でございますが、公務上の災害を受けた職員及びその遺族に対する災害補償制度に関し、年金たる補償の額の完全自動スライド制への移行と、長期療養者の休業補償に係る補償基礎額への年齢階層ごとの最低、最高限度額設定等所要の整備を図ったものでございます。 それでは、条文の方をごらんいただきたいと思います。 第1条及び第5条第2号は字句の整備を図り、第5条第3号におきましても、日額報酬職員補償基礎額の基本的な考え方を明確にして条文整備を図ったものであります。 第5条第4号は字句の整備をし、第5条の2は先ほどの主な改正内容の一つであります完全自動スライド制への導入条文であります。これは、改正前においては「国家公務員の毎年の4月1日における給与水準が以前の給与水準と比較して6%を超えた場合は、年金たる補償の額を改定すること」とされていたものですが、今回の改正は、年度ごとの4月1日における国家公務員の給与水準の変動率を基準として改定されたことであります。 第5条の3も先ほどの主な改正内容の一つでありますが、長期療養者の休業補償に係る補償基礎額への年齢階層ごとの最低、最高限度額の設定等であります。療養開始後1年6月を経過した非常勤職員の休業補償についても、常勤の職員と同じく、年金たる補償に係る補償基礎額は毎年4月1日における年齢に応じ、自治大臣が定める額を考慮して、市長が定める最低限度額を下回り、または最高限度額として定める額を超えるときは、それぞれ当該最低、最高限度額をその職員の補償基礎額とすることとされたことであります。 第8条の2第1項から別表第2までは、それぞれ条文中の字句の整備を図ったものであります。 附則につきましては、改正の条例は公布の日から施行することとし、今回の条例改正施行日以前に療養を開始した職員については、当該施行日を療養の開始日とみなすこととする経過措置を設けたものであります。 この公務災害補償等に関する条例適用の例が今までありませんので、実際には該当がないわけでありますが、条文の建前上、準則に従って規定をしてあるものであります。 以上、よろしく御審議の上、御議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(片倉久三君) これより質疑に入ります。 質疑はございませんか。--これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第4号は、総務委員会に付託いたします。         ------------------ △日程第8 議案第5号 平成2年度岡谷市一般会計補正予算(第8号) ○議長(片倉久三君) 日程第8 議案第5号 平成2年度岡谷市一般会計補正予算(第8号)を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 総務部長。         〔総務部長 武井康純君 登壇〕 ◎総務部長(武井康純君) 議案第5号 平成2年度岡谷市一般会計補正予算(第8号)について御説明申し上げます。 この補正の主なものは、職員の退職手当に要する経費の追加、育英基金等基金への積み立て、老人ホーム入所者措置費の追加、湖北衛生施設組合負担金の追加、急傾斜地崩壊防止対策工事の増嵩に伴う地元負担金の追加、鉄道高架事業及びスケート場関係経費の減額補正、消防団員退職報償金の追加、学校給食備品取りかえに要する経費の追加、それに補助起債等の決定に伴います財源更正などをお願いしてございます。 初めに、16ページの歳出から申し上げたいと思います。 第2款総務費1項1目一般管理費3節職員手当等職員退職手当として3億 5,500万円を追加するものでございます。特別退職者14人、定年退職者1人、普通退職者9人の計24名でございます。 9目25節積立金8億 1,497万 8,000円、これは指定寄附として育英基金へ3件の65万円、社会教育施設基金へ1件で50万円、社会福祉施設整備基金へ1件5万円、消防施設整備基金へ1件の10万円、工業技術振興基金へ4件の 100万円、ふるさとまちづくり基金へ3件の 1,045万円、文化会館事業基金へ1件の20万円でございます。それに各基金への利子等の積み立てと、さらに、ふるさとまちづくり基金へは一般財源から、後ほど出てまいりますが、スケート場関係減額補正分の 5,000万円をあわせまして8億円を積み立てるものでございます。この基金は、今後スケートの森整備事業も含めまして、岡谷市における地域づくりに充てる基金として活用してまいるものでございます。 4項選挙費。おめくりいただいて18ページです。8目市議会議員選挙費 270万円は、公営ポスター掲示板 151カ所分の作製に要する経費をお願いするものでございます。 第3款民生費1項3目老人福祉費 414万円は老人ホーム入所者措置費で、事務費の追加等でございます。 また、10目養護老人ホーム建設費は、補助起債等の決定に伴います財源の更正でございます。 19ページ、第4款衛生費2項3目し尿処理費 550万円は、湖北衛生施設組合の建設費分として岡谷市への交付税算入額が確定してまいったことによる追加でございます。 第8款土木費2項1目道路橋梁総務費19節負担金補助及び交付金 546万円の追加は岡谷小学校東側の急傾斜地崩壊防止工事が50mから78mに増嵩されたことに伴います地元負担金でございます。 3目道路新設改良費は、起債対象額の増加に伴います財源更正でございます。 おめくりいただきまして20ページ、第4項都市計画費3目19節負担金補助及び交付金1,480 万円の減額は、岡谷鉄道高架事業が協定に至らず、年度内の事業実施ができないためでございます。 6目公園費13節委託料は、県営スケート場に対する県の方針が定まらず予定した事業執行ができないため減額し、ふるさとまちづくり基金へ積み立てるものでございます。 第9款消防費1項2目非常備消防費 440万 1,000円は、退職団員、当初見込み18人が54人にふえたことによる報償金の追加でございます。 3目消防施設費は、小型動力ポンプ等が起債対象となったことによります財源の更正でございます。 第10款教育費2項1目学校管理費 261万円は、田中小学校ボイラー等給食備品の老朽化による取りかえを、この年度末の休暇中に行うための補正でございます。 22ページの3項中学校費は西部中学校校舎等改築事業の補助及び起債の増額によります財源更正でございます。 以上で歳出を終わりまして、9ページへお戻りをいただきたいと思います。 2、歳入、第1款市税1項市民税1目個人で1億 5,000万円、2項1目固定資産税で6,000 万円の補正増でございます。個人市民税につきましては営業給与等の伸びによります調定増が、また、固定資産税につきましては、設備投資の伸びですとか収納率の向上等が見込まれることによるものでございます。 第3款1項1目利子割交付金1億円は、預金利率等が高く、預けがえがふえたことなどに伴います交付額の増額があったものでございます。 第6款1項1目地方交付税5億 9,400万円は、当初留保分を含め増額を見込み、計上したものでございます。 第10款国庫支出金1項1目民生費国庫負担金 207万円は老人福祉施設収容措置費の事務費の追加等によるもの、また、3目教育費国庫負担金8万 6,000円は西部中学校改築に伴う国庫負担金の単価増によるものでございます。 11ページの2項2目民生費国庫補助金 981万 9,000円の減額は和楽荘建設事業の補助率、3分の2が10分の 5.5に変更となったことに伴うもの、また、7目の教育費国庫補助金 426万 9,000円は、西部中学校改築事業で金工室等が不適格建物に認められたことによります補助金の追加でございます。 第11款県支出金2項2目民生費県補助金75万 3,000円は、和楽荘建設事業単価の引き上げによるものでございます。 第12款財産収入1項、おめくりいただいて12ページですが、2目利子及び配当金 202万8,000 円は、各基金にかかわる預金利子等の追加でございます。 第13款寄附金1項1目総務費寄附金は、それぞれ説明欄記載の皆様からの指定寄附金でございます。 第14款繰入金2項1目病院会計繰入金、及び次のページの水道会計繰入金は、ともに職員退職手当の会計間負担分としての繰入金でございます。 第15款繰越金1項1目繰越金で 7,509万円でございます。繰越金の残額は 7,839万円となります。 第16款諸収入4項5目雑入は、消防団員等公務災害補償等共済基金からの追加分でございます。 第17款市債補正額1億 1,870万円は、それぞれ市債対象額の増減に伴います補正でございます。 以上で歳入を終わらせていただきます。 6ページをごらんいただきたいと思います。 第2表地方債の補正でございますが、それぞれ予算の額に合わせまして限度額の補正をいたしたものでございます。 次に、1ページへお戻りをいただきたいと思います。 平成2年度岡谷市一般会計補正予算(第8号)は、第1条で、予算の総額に歳入歳出それぞれ11億 2,930万 3,000円を追加し、歳入歳出それぞれ 170億 7,420万 2,000円とするものでございます。 以下につきましては省略をさせていただきます。 御議決賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(片倉久三君) これより質疑に入ります。 質疑はございませんか。 羽吹義雄君。 ◆28番(羽吹義雄君) 歳出で、1つは職員の退職者は何名ぐらいかお伺いします。 それから、この財産管理費のうち、ふるさとまちづくり基金の積立金8億円を一般会計から積み立てるということについて、1つはこの繰り越し、要するに平成2年度一般会計の繰越見込みというのはどのくらいあって、ここに8億円という金を算出されて積み立てるのかということが1点です。 それから、もう一つは、スケートの森と岡谷市では言うんですけれども、知事発言以降ですね、ここに県営スケート場を誘致するというようなことで、周りの整備のためにこういう予算を盛ったんですが、これは実際問題として誘致合戦であるとか、あるいは私に言わせると政治予算というのかどうか知りませんけども、政治予算をこうやって盛って、どうも本年度見込みがないので、一応こういう格好で積立金の方へ繰り入れる、こういうことのようでありますが、この辺の経過と、今日的に予算化して減額しなければならんという考え方についてお聞きをいたしたい、こういうぐあいに思うわけです。 ○議長(片倉久三君) 企画部長。 ◎企画部長(笠原直行君) 先ほど総務部長の方から御説明申し上げましたが、特別退職者が14名、それから定年退職者が1名、それから普通退職者が9名、計24名でございます。 ○議長(片倉久三君) 総務部長。 ◎総務部長(武井康純君) 繰り越しがどの程度見込まれるか、8億円ということに関連しての御質問でございます。 これにつきましては、先ほどの財源更正の中で申し上げてございますが、市税の関係で2億 1,000万円、それから利子割交付金で1億円、それから地方交付税で5億 9,000万円ほど、そのほか繰越金の 7,500万円が今回の財源に充てられておるわけでございますが、こうした利子割交付金につきましても、当初の見込みから1億円余計に利子の預けがえがあって入ってきたとか、あるいは地方交付税につきましては、当初の見方より約5億4,000 万円ほどの増額があったというようなことから財源が捻出されてまいったというようなことでございます。それを特目基金へ積み立てていく、こういう考え方でございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 市長。 ◎市長(林泰章君) スケート場についての、スケートの森建設事業に関して少し御説明を申し上げますと、県営リンク問題が議論されてから、岡谷市に招致するための考え方を明らかにし、関係する団体との歩調をとってその運動が始まったことはもう皆さん方も御承知ですけれども、議会も必ずしも、スケートの森の招致に関しては1つの答えに必ずしもなっていなかったという点や、隣接都市は岡谷市にスケート場を、県営リンクをつくられたのでは困るということで、それぞれの自治体の取り組みが行われてきている。知事さんの方では、県営リンクについての建設の姿勢の可否はいまだに明らかにされていない。同時に、この6月15日にはバーミンガムのIOC総会で長野冬季オリンピック招致の結論が出てくる。そうした背景の中で、内も外も進めていくに大変問題があるときに、長野県が挙げて招致運動をやっているときに、その事業にまで水をさすような問題に発展していくことは岡谷市の立場も、私の立場も好ましいことではないという点で、IOC総会の長野オリンピックの実現の可否が明らかになったところで、知事さんの県としての姿勢も示されてくるでありましょうし、私どもの対応も、具体的な政治交渉が可能になってくる。その時期は6月15日以降であるというふうに思っております。 したがって県営リンクが必ずしも実現できるという見通しが定かでないということを前の議会にも御指摘をされまして、県営でなくても市営、もしくは第3セクター方式等いろいろな方法を考えてみなければならないと思っておりますけれども、スケート場の建設だけはぜひに実現をしたいということで、その方向で6月15日以降に詰めをいたしてまいりたいということから、平成2年度の過程は、そうした背景をもって、いたずらに公費を使うべきでないという点と、もう一つはそのときの対応のために、それぞれ国からふるさと基金としてちょうだいしましたものを積み立てておいて、その対応に市としての考え方が詰まったところで県の考え方に整合させながら、この事業の取り組みをいたしてまいりたい、かように考えて、今回は補正予算でお願いを申し上げたところでございます。 ○議長(片倉久三君) 羽吹義雄君。 ◆28番(羽吹義雄君) なぜ退職者を聞いたかというとですね、労働省を初めとして国の方針も、近年は言うなれば高齢者の就業機会というのかどうか知りませんけども、要するに定年延長をしなさいという指導方針なんですね。少なくとも国は当面60歳定年を目指していろいろな指導をしているわけですが、そういう時期に、例えば特別退職が圧倒的に多いわけですけれども、ことさら優遇条例というのかどうか知りませんが、退職金その他で加算をして特別退職させるという、この仕組みが実際にいいのかどうか。むしろ60歳までは言うなれば普通退職の形をもって、それ以上、例えば勤務するというような状況がある職場等については、これまた考えるということもいいですけども、むしろ長く勤めてもらう人の方が優遇されるべきであって、早くやめる人に、一時期はこの特別退職制度ができたというのはそれなりに意味もあったと思うんですけども、今日的な国際情勢、国内情勢から見て特別退職というような形をとることは、私はむしろ、今、不必要ではないか、こういうぐあいに考える。その辺で、実は退職金がむしろふえているという格好は好ましいことではないと、こう思っているのですけれども、その辺の考え方について、この際お伺いをしたいと思うわけです。 それから、8億円の積立金は財源的にはわかりました。財源的にはわかるんですが、かねて年度末が来ると、あるいは決算等の場合もそうですけれども、7億円も8億円もの繰越金を出す。市長はこれは必要な繰越金額だと、こう言うんですけれども、議会の中にもいろいろな意見があるわけですね。財政、例えばこれから3月が過ぎて5月の出納閉鎖期までに必要な金というものがあるでしょうけども、少なくとも当年度、平成2年の財政状況が裏づけにならないで、ここにこういう財源があるんで8億円も積み立てる、こういう姿勢は納得できない。要するに、健全財政運営を図っていくためには当然にして、繰越見込み額等もある程度のものがなければこういう金は出てこないんじゃないかというぐあいに思うんで、財政運用全般から見て、繰越見込み額というのはどのくらいを見込んで今日こういう積み立てをするのかということを、もう一度お聞きをしたいと思います。 スケートについては、市長の意図はわかりました。         (「関連して」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 関連して、山田拓男君。 ◆18番(山田拓男君) 18番 山田です。 羽吹議員が言われたように、財政事情というものをどういうふうに末を見込むのかということと関連して、この当面する本補正の中の、緊急必要な補正のものが先ほど説明の中にあったんですけれどもね、例えばふるさとまちづくりの積立金に8億円というふうなものは、数字的には羅列すればそういうことなんだけれども、市民要望とか市民需要とかという、そういうふうなものと関連して、緊急かつ補正をやるという基本は何かということと関連してですね、収支を見込むという市長の考え方、提案と同時に、そういうこの市民側の要望との関連で補正をどうするのかという、こういう基本についても、あわせてひとつ御提示願いたい、御説明願いたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 総務部長。 ◎総務部長(武井康純君) 財源の問題の方から先に答弁させていただきます。 健全財政を維持していくという考え方は当初から続いておるものでございますが、今年度の年度末の見込みをどのように見込んで8億円を積んだかというような御質問だと思います。年度末につきましては、まだこれから、御指摘のように5月まで大分先になるわけでございますが、現在私どもで見ております年度末の収支見込みというものは、少なくとも例年どおり、例年並みくらいには確保できそうだというような見込みを立てた上で、市長の判断によります特目への積み立てというように御理解をいただきたい、そんなように思います。 ○議長(片倉久三君) 市長。 ◎市長(林泰章君) まず、第1点は退職者に対する考え方についての御質問をいただいたわけですが、民間の世界では、私は議員さんの御指摘のとおりだと思っております。だけど官公の方ではそうでないという言い方、答弁として適切でないかと思っていますけれども、これは岡谷市が単独でこうしたことを選任、選択してそういうものを進めていく、制度を改めていくということが、必ずしも他市町村、国の指導等から見てまいりますと、これが実現できるものではないと思っていますけれども、私は、退職者に対する考え方というのは私どもの立場から見ると2つの要素があるわけですね。1つはできるだけ庁内人事は刷新をしていきたいという部分で、組織が大きいだけに、その若返りを図っていくという点では、ある意味では人の入れかわりの非常にチャンスになってくるという点。それから2つ目は、長くお仕事をなされてきた方々が退職に当たって、別に特別退職制度というものが退職者に対する上乗せのための制度とは思っておりませんけれども、その職員の最後にきちんとしたけじめがつけられるようにしていくためには、私は、できることなら退職後の仕事が自分自身に一つの考え方があるなら定年なんていうところまで来ないうちに、できるだけ自分自身がまだ社会が求められている年齢で職をかえていくことが望ましいというふうに考えるわけです。60歳を頂点にして57、8、9という年齢は、数えれば2、3年の話ですけれども、社会の受け入れ方としては随分違ってくるというふうに、きょうまでそんなふうに私は見ておりますが、できるだけ早く後進に道を譲り、自分の生き方も、できるだけ条件のいいうちにいい仕事に、自分の最後の仕事として希望する仕事をしていきたいという方にとっては、私はできるだけ早い退職ができる道もつくっておく必要があるというふうに考えて、この特別退職の制度のあり方を、そんなふうに見させていただいてまいりました。 しかし、それはそれぞれの考え方、それぞれの方々の生き方に関することでありますから、一概に私が申し上げたことがすべてよしではないということはよく承知をいたしております。ぎりぎりまで役所の職員として御活躍をいただく方にも道があいておりますし、早くに転身を図りたいとして、中途退職ではなくて、ちゃんと公務員としての仕事を卒業して次のステップを踏みたいという方にも、たとえ1年であるにせよ2年であるにせよ、3年であるにせよ、その道とチャンスを早くに与えてあげたいという点でこの制度の意義を私どもとしては感じて、職員もその立場でこの特別退職制度というものを理解をしてくださっているものと思っておりますが、一般論としては、私は羽吹議員さんの御指摘のとおりだと思っております。 それから、ふるさとまちづくり基金の問題、羽吹議員さんの質問にあわせて山田議員さんからも御質問いただきましたが、予算編成方針の折にもかねがね私から申し上げておりますが、市民の皆さん方のお寄せいただいた浄財をどれだけ効率的に、効果的に予算を執行していくかが私どもに課せられている一番大きな課題であります。そして、まちの行政というのは、予算は1年の編成でありますが、まちづくりは1年、2年というサイクルで行われるものでない、そうした事業もございます。そうしたことを考えながら、1年のサイクルで行い得るものと、継続事業等の例にありますように複数年度にわたって行っていく事業、それは第2次総合計画そのものでありますが、3カ年の実施計画、5カ年の基本計画、10カ年--今度は13年ですが--の基本構想、これらと整合して事業を進め、その1年分の執行に対する予算というものが毎年提出されていくわけです。 今、私たちに一番欲しいのは、その短期で行っていくことで済む事業と長期にわたる事業のウエートを総合計画の中で見ていきますれば、長期にわたるまちづくりのための財源というものが必要になってくるということは、もう、議員さん方からもかねて御指摘がなされているとおりです。単年度の予算執行であるにせよ、年度当初に予算編成がなされたものが、事情があって執行できなかったものは議会にそのとおり御報告を申し上げるものでありますが、意図的にこの事業を抑えて、当初から積立金の残ることを意図して予算編成をしていくという小細工はいたしておりません。 歳入の見通し、それから事業の執行に関しては、たとえ歳入については国・県、経済界の動向から、これは推理して行うものでありますから、必ずしも的を得たものに、ぴしっといくとは限りませんが、幸いにも慎重に財政運用の基本に基づいて組まれた予測というものが、平成2年度におきましても、全体の予算から見て8億円というのはそれほど大きな比率の見込み違いではないと思っていますが、額にすれば大きな額でありますから、その額を将来のまちづくりのために、ふるさとづくり基金に積み立てをお願い申し上げるわけです。一つ一つの事業の執行に関しても、できるだけひとつ引き締めて予算の執行をしなさいという説明は職員に申し上げておりますし、そして、余ったら予算の帳尻を合わすために使ってしまえばいいという衝動的な事業の起こし方と、住民の期待、要望にこたえるという大義でその予算を使ってしまえばいいというやり方は、私は厳に慎むべきであるということで、私のところでは認めておりません。しかし、災害時、緊急時、その時にどうしても対応しなければいけない課題をも認めないというやり方は取っておりません。 したがって通常の要望、市民からの要望は、しかるべき次年度の当初予算の中で十分にその地域の、また市民の要望を予算に加えていく。そして1年間その執行に入るということで、差し引きの勘定の残りは次年度の対応、次年度以降の対応のために、その予算がより効率的に執行できるようそれを繰り越していきたい。また基金に積み立てていきたいということで、この基金の執行の段階で、より効果的な事業への取り組みの原資にしてまいりたい、かように考えているところでございます。 ○議長(片倉久三君) 羽吹義雄君。 ◆28番(羽吹義雄君) まず特別退職のあり方については、今の市長の御答弁だと、近いうちに私は、むしろ国からそういう指導があると思うんですよ。ですから、その御答弁は現段階での考え方でしょうけれども、「おお、そうだな」と、こう納得できる分じゃないけれども、はっきり言えば全国的なことですから、中央の指導がなければなかなか変えるというわけにはいかないという事情はわかります。しかし、これはそういう今日的なあり方が本当に正しいかどうかという論議は、やっぱり総務委員会でやっていただきたい、こう思います。 それから、この積立金の8億円ですがね、まず新年度予算編成にかかわる市長の説明では、12月定例会でもありましたように、少なくとも財調取り崩しをしなければならんほど厳しいものだ、こういう説明がありました。それから職員に対する何か方針でも、そういう説明をされたようですね。そして当初予算で組まれた予算説明書等を見てみると、繰越金で3億円ですか、それからこの基金の取り崩し2億円というようなものが盛られているわけですね。ですから、何というのかな、今日的、今の説明ではなしに、言うなれば財政の運用の方法として、繰越金に出さないで基金の方に入れるという特徴的なものは一体何だろうかという、そこのところを実は、恐らくそういう何かのテクニックではないかと私は推察したんですけども、こういうやり方がいいのかどうかを含めて、ともかくあの12月以来非常に厳しい財政事情だという中で、平成3年度は恐らく不透明感の立場から非常に苦しいという中で、年度末に来て8億円の基金を積み立てるという、この理由がなかなかわからないんですね。この辺のところをもう一度お聞きをしたいと思いますし、これで3回目ですから、答弁後はひとつ総務委員会で十分その辺も論議をしていただきたい、こう思います。 ○議長(片倉久三君) 山田拓男君。 ◆18番(山田拓男君) 1回目の質問と、今、羽吹議員の質問に関連しますけれどね、まずその、こういう一連の指定寄附金の積立金というふうなものをやるんだったらですね、ちょっと現在高を全部資料で出してください。 それから、なぜこの期に8億円というものを積むのかという私の最初の質問と、羽吹議員がそのテクニックはいかにという問題があるんですけれどね。私たちが1月31日に発表したように、24億円何がしの積立金、要するに財政調整基金の問題と、これは本年度2億2,300 万円ですか、これが今年のなべに入っている。それから新年度でも3億 1,000万円だか入っている。それは行って来てという格好で、またこの年度末には積めるだけの余裕があると思うんですけれど、しかし、御承知のとおり1月の末に自治省の財政局長が全国の都道府県の課長さんたちをお呼びしてだね、こんなに貯めちゃいけないよという指示あったわけなんですよ。 それで、利子に利子を重ねてしまって、全国的にはこの間14兆円と発表がされたんです、全国の自治体のあれが今日17兆円になったという昨今の新聞ですね。長野県もこの前 935億円というやつが、この間は 1,001億円だったのが一昨日聞いてみると 1,430何億円というふうにふえてしまったと、一連の積立金がね。どうしてこんなに金余り現象が起きるのかという点で、まさか岡谷市にはそんなことはないだろうときょう出席したところがですね、8億円というものをぽんとまちづくり基金に積み立てるほど余裕ある、市長はけちけちやってきた、緊急やむを得ないものは次年度でやるということをしてきたんだけれども、さあそこでだ、具体的に一連の基金はどういうふうな内容になっているか、総務委員会に行く前に私たちに示してください。そうでなければ論議できないです。議長、その点、ぜひ資料要求をしたいと思いますが、岡谷市の実態と全国の実態を見せてください。 ○議長(片倉久三君) 市長。 ◎市長(林泰章君) 私は山田議員さんの御質問が、一体何を考えているのかよくわからないんですけれども、2つの点で、私とはやっぱり考え方が違うなというふうにお聞きをしました。 第1点は、私たちのこの8億円の積み立ても含めて、余裕の金ではありません。市は起債を起こして事業をやってきているものもありますし、議員さん方も御指摘されているように、将来の財政運用の面でそれぞれの起債償還金、元利償還を待っている事業がたくさんありますから。その意味で、岡谷市が例えば40億円や50億円の金を持ったからといって、全体の起債額から見ればその起債額、借り入れている金を上回る基金があると言えば、これは余裕金です。しかし、現実はそんなに岡谷のまちの予算は豊かではありません。 2つ目が、私は一番意見が違うところだなと思っていますが、自治省が言っていることは私はよく承知しています。しかし、私たち地方公共団体が今、国と闘っているのは、中央集権的に自治省が全部指先で地方都市を動かすような体制を、私たちは寛容していくわけにはいかない。地方自治体が自立していくという一番大事な原点に立って考えたときに、それは私たちは借金詰めにしてしまって、財調もなければ基金もなければ、素っ裸にむいておけば、それは国に頭下げる以外にはやりようありませんから、それは国の言うなりにならざるを得ない。しかし、私たちは自分たちのまちの事業を自分たちの意志で動かせるぐらいの余裕を、全部はもちろんできませんが、わずかでもそういう自主的な立場を堅持していくには、私たちも努力しながら、そうした基金なり財政的に動かせるわずかな力でもつくり上げていくということは、私は一番大事なことだというふうに思っております。 その部分では財政調整基金というのは、とかくが地方裕福論の最たる矢面に立つ一番大きな課題になっていますから、財調に積むつもりはありませんけども、しかし、それぞれまちのために目的を持った事業に使われる基金を持つことは、これは裕福論とは全く違うものであって、そのまちの事業を推進していくための準備を行っていくものでありますから、この基金が裕福論の槍玉に上がるなんてことは、私は間違ってもないと思っております。その部分では、基金であれば十把一からげでどうのこうのという議論にはならない。 財調に対する国の見方というものはよくわかりましたから、財調への積み立ては極めて問題がある。これは山田議員さんの御指摘の、そうした意見を地方に対して中央から言われるのはそこにあると思っていますが、しかし、私たちはそうではなくて、自分のまちの生き方というのは、既に第2次総合計画を持ち、そして、それぞれの事業が単年度の収支の見通しでなし得るほどの小さな仕事ではない点から見てまいりますれば、できるだけ市民に御迷惑をかけないよう、行政としての責任として、その目的を持った事業のための基金をつくっていくということに全力を傾けていきたいというふうに考えてお願いを申し上げたものであります。 その2点について、私としてはそのように考え、これからの岡谷のまちの財政計画等に関しましても、私はそうした目的を持った基金を貯めていくことについては国の指導とは相反するかもしれませんが、自分のまちの生き方として、明確にその姿勢をもって臨んでまいりたい、そう思っております。         (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 議事進行について、山田拓男君。 ◆18番(山田拓男君) 山田拓男です。市長さん、大分先走って物を言っていますけれどもね、私はこれから審議したり、これから総務委員会へ行くのに、8億円というものを積むんだから、それが関連して全国的な傾向、全県的な傾向、最近の自治体の特徴というようなものをちょっと述べたわけですからね、ぜひ資料的にどのくらいの数字になっているかということを示すようにお願いをしたいということと、8億円がいいとも悪いとも私は言っているわけではないんですよ。大いにひとつ、よかったら賛成もいたしますし、悪かったら反対もいたしますけれども、その前提として、急に8億円出てくれば、どんなに私が隣のおばさんに話したってびっくりしちゃうですよ。なるほどね、よく積んでくれたねというふうになるにはどういうふうにしたらいいのかなという論議ですから、ひとつ私の真意を議長さん、酌んでいただいて、第3回目の発言ができるように資料を整えていただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 山田拓男君に申し上げますが、各積立金の資料はすぐには出ないようですけれども……。 ◆18番(山田拓男君) すぐ出るさ、そんなのすぐ出る、何言っているんだい。 ○議長(片倉久三君) ふるさとのまちづくりの積立金だけでよろしいですか。 ◆18番(山田拓男君) 出ているよ、そんなことは。そんなのすぐ出るさ、何言っているんだい。 ○議長(片倉久三君) 羽吹義雄君の3回目の質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) 羽吹議員さんから御質問をいただいた点は、従来、市の予算に関する運び方としては、結果をもって補正予算で調整するというやり方ですけれども、今回のふるさとまちづくり基金積立金を踏まえて、元来、基金制度というものを活用して将来の財政運用に処するということを明確にしていくなら、私は、当初予算から組んでいくというやり方の方が本当は望ましいというふうに思うわけです。 ただ、財政の方から見てまいりますると歳入の見通しが、本当に当初立てたとおり、それぞれの租税が入ってくるかどうかについて大変不安を持っております。財政としては、私ども庁内での議論も極めて慎重論でありますし、私どもとしては前向きな行政を進めていきたいために、ありったけ予算の中に絞り出すように庁内の会議は激戦をやるわけですけれども、国の見方や県の見方、経済界の見方の中で腹いっぱいの数字を組んでいくということは、岡谷市の持っている市民の担税力から見ていきますると、大変上がり下がりが激しいところですから、その部分ではむしろ財政の言う慎重論の方に、私どもとしては考え方をそこに置かざるを得ない。今までもそんな考え方でやったわけですけれども、できるだけ基金の積み立てについては、その姿勢を明らかにしている以上、予測された歳入がその基金のところでそれに至らなかったときには積立金の額の縮小でもって調整する方法はあるという点で、これからの予算の編成の中では、その御指摘いただきました点について基金のあり方の理由、それからその基金の必要に対する考え方というものを、当初予算からもできるだけ明らかにして、もし見込みがそう至らなかったときには、最終的には事業計画を優先して、基金の調整のところで圧縮するというようなことで予算が組めるような段取りを考えてみる必要があるというふうに考えております。 そんなことで御理解をいただければと思います。 ○議長(片倉久三君) このまま暫時休憩いたします。         午前11時01分 休憩         ------------------         午前11時26分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 この際、お諮りをいたします。 ただいま山田拓男君から議案第5号について資料の要求がありましたが、この提出を求めることに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 御異議なしと認め、資料の提出を求めることにいたします。 配付してください。         (資料配付) ○議長(片倉久三君) 答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(武井康純君) お手元の資料をごらんいただきますと、平成2年度末の予定でございます。今回の補正の分が含まれておりますので、よろしくごらんをいただきたいと思います。総額で51億円ということでございます。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 山田拓男君。 ◆18番(山田拓男君) 基本的には総務委員会で十分な審査をお願いしたいと思うんですけれどね、ここに8億円というふうなものが出されて、起債がたくさんあるから、8億円という額は多くてもこれはそんなにびっくりすることないみたいな発言が市長からあったんですけれども、全体の基金の調べ表にありますように、51億 7,493万 2,431円が末にあるということであります。こういうふうなものが、目的を持った基金と2番目にある財政調整基金とのかかわりで、市長の発言の中でもこの機会に財調の方へ積む意思はないんだということだから、目的を持った基金の方へそれぞれやっているんだということで、後ほど出てくる予算の裏づけを示した実施計画も含めたり、あるいは平成3年度の予算編成の中でも十分な審査に参加したいと思っております。ここでは一応8億円というふうなものをめぐって、この市民的合意というふうなものが他にあるいろいろな要望とのかかわりで、この補正がこの時点でどうなのかという点を、市長の一定の考えは示されておりますけれども、担当委員会としても十分なる審査をしてきていただきたいというふうに思いますけれども。 ○議長(片倉久三君) ほかにございませんか。 大沢章則君。 ◆4番(大沢章則君) 4番 大沢章則です。 公園費の中のスケート場関係経費を補正したということで、 5,068万 6,000円ですか、減額補正をしてあります。昨年の2月13日の全員協議会でも、このスケート場に関連したことが取り上げられまして、私の理解では、先ほどの総務部長さんの説明では県営リンクの見通しがはっきりしないためにこの調査、たしか委託調査費というようなことでのせてあったと思うんですけれども、これが実施できなかったという御説明のようでした。昨年の当時の論議の中では、県営リンクあるいは市営リンクも念頭に置いてこの調査委託料が、たしか計上されたというふうに私は理解をしているわけですけども、先ほどの説明では、県営の見通しがはっきりしないために減額をしたというふうに御説明をされております。 そのときの論議の中でも、ふるさと創生事業との関連でスケートの森としての位置づけをしていきたい。もっと突っ込んだ話の中では予算も、今の段階でははっきりしたことは言えないけれども、おおむね30億円から 180億円、上限と下限でそのくらい見なければいけないだろう、あるいは夏場の対応を念頭に置けば、カバーリングのリンクというようなことも考えていかなければいけないだろうというような御答弁がなされているわけです。 したがって、私の理解では、県営というだけの考え方でこの予算が計上されたというふうには理解をしていないわけです。市営を含めて調査費あるいは設計委託料というようなことで、たしかのせたというふうに私は理解をしているわけですけれども、その辺をまずもう一回御答弁をいただきたいというふうに思っています。 それから、今後もこの 5,068万 6,000円の減額補正をしたわけですけれども、このことが、先ほどの総務部長さんの御説明のように、今後も県営の見通しが立たない限り、このスケート場の調査委託料みたいなものはのせていかないのかどうか、その2点について御答弁をいただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 市長。 ◎市長(林泰章君) 御承知のとおりですね、県営リンクになれば県が事業主体になります。したがって、県の考え方を柱にしてその必要な面積、必要な施設計画というのが組まれてくるわけですね。ですから、羽吹議員さんのときにもお答え申し上げましたが、県営リンクとしての考え方が打ち出されるか否かというのは、その調査を行うにせよ、施設計画を立てるにせよ、その主体が市になるのか、県になるのかという部分で非常に大事な要素になってきます。 私どもは、県営リンクの見通しがないということになりますれば、これは今度は市が事業主体になって市営リンクとして建設することになりますから、私どもの考えるプランに従っての調査を行っていくことが可能になってくるわけですけれども、調査費というのはばかにならないですから、余り手戻りでああだこうだでやってみたけれども、事業主体が移れば、またそれに基づいて調査のやり直しになってしまいます。そのことを考えて、いずれにしても公費の支出に対する市民の皆さん方の御批判をいただくようなことがあってはならないということから、まず6月15日過ぎ、県の考え方をきちんと私どもとしてはお伺いをしながら、見通しのないものであれば市営リンクとしての考え方をきちっと詰めていきたいと思っていますし、県にその考え方があるということになれば、むしろ県の調査、県の施設計画に合わせた御協力を市としては申し上げていきたい。しかし県も、例えば県営リンクと簡単に私どもも言っていますけれども、その中では、例えばスケートの森事業の中で資料館だとかいろんなものは、これは県がやるのではなくて市が行うものでありますから、この部分は施設計画に合わせて市が行うべき事業というものが一緒にその中に取り組まれることになるわけですから、その部分での調査というのは、その全体の施設計画の中で市が行うべき調査というものが振り分けられると思っています。 そんなことから見通しを、とにかくもうそう遠い話ではありませんから、ここで予算執行のための調査をやってしまったでは申しわけないから、平成3年度、県との調整がもし明らかにできるようになったところで、私どもとしてはスケート場の建設についての、市としての対応の姿勢というものを明確にしていきたいと考え、その折、調査費をぜひ使わせていただきたい、そんなふうに考えて、今、予定を組んでいるものでございます。 ○議長(片倉久三君) 大沢章則君。 ◆4番(大沢章則君) 今、市長さんから御説明いただいて理解をいたすわけですけれども、ただ、たしかこの論議をやったときもそういう論議があったように記憶をしております。 したがって、当初予算に載せたこの見通しですね、ここら辺がどんなふうに見通しをお持ちになって載せたのか、その辺が1点と、それから、例えば今、市長さんの御答弁の中で平成3年度以降見通しが、例えば県営でつくとか、あるいはそれが市営になるというような段階で、これはまた一般会計から調査費を盛るのか、あるいはこの積み立てた基金の方からもう一度バックしてそれを利用するのか、その辺のお考えもあわせてお伺いをしておきたいというふうに思っています。 ○議長(片倉久三君) 市長。 ◎市長(林泰章君) 御承知のとおり、私どもは議会に対しても市民に対しても、スケートの森建設についてはその姿勢を明らかにしておりますから、予算の面では、県に対して市の取り組みの姿勢というものを明確にしておかなければならないという点で前向きな姿勢を示して、それに対して県の判断が下されれば直ちに対応できるように、県が考えれば予算を組みますというのは、とかく組んでないことをいいことにして、姿勢の問題が問われて次年度以降の問題にと引きずられていくケースというのはいろいろな事業にあるわけです。したがって、私どもはそのことを市の意思として明確に持っていますよという姿勢を予算の中に示しながら、できるだけ早くに結論をいただいて、年度内にその調査だけは終わらせたい。そういうことで組んでまいってきたわけですけれども、事情は御賢察いただきますように、県としても今、招致活動の最中にあって、そのことが一つの県民の争いのもとをつくっていくことは好ましくない、私はそういうふうに理解をして6月15日を待つことになっているんですが、次年度、いずれにせよその方針が明らかにされますれば、もとよりその事業に向けての考え方を明らかにしながら、その調査費等を組む予算は、いずれにしましても積み立てられている基金の中から議会にお願いを申し上げてまいりたい、かように思っております。 ○議長(片倉久三君) 小沢竜美君。 ◆27番(小沢竜美君) 27番。 繰入金、基金の問題に関連してお伺いしますが、1つは、ここ数年度でいいんですけれども、3月補正段階で補正前の地方交付税の額。それから3月段階でほとんど交付税の追加をしていると思うんですけれども、例えば今年度で言えば補正前の額の25%以上のものを補正をしているわけですけれども、各年度の補正率はどのくらいかということを教えていただきたいと思います。 それから、この論議に関連しますので、担当部長違ったところへお伺いいたしますが、どの部に聞いてもいいんですけれども、一番わかりやすく、建設部長にお伺いしたいと思うのです。 私は小井川区に住んでおりますので、増沢さん、宮坂さんともども区の皆さんと新年度に対する土木の施工箇所の要望に上がりました。その際、事前に区の時点、段階で打ち合わせをしたわけですけれども、一応、区として優先順位というふうなものはつけてあるけれども、強いて言えばどれも優先順位第1位だという論議がありまして、いずれも差し迫った区民なり町内なりの要望を列挙してお届けをしてありますが、これは単に小井川区に限らず、よその区でも同じだろうと思うんです。各区から出てくる陳情はいずれも切実なものですが、いただいてあります新年度の土木関係の予算の工事箇所で、当局側で見たところでは、私どもが見れば緊急なんですけれども、全部はクリアされていないようですから、建設部長とすれば各区の陳情等あるいは区に限らず議員を通じて等の要望箇所のうち、そちら側で見たものとしては、緊急なものは全部クリアされているかどうかですね、お教えをいただきたいと思います。 以上、2点。 ○議長(片倉久三君) 総務部長。 ◎総務部長(武井康純君) 交付税についての当初の見込みと決定額についての資料はちょっと手元にございませんので、交付税額の各年の対前年比の伸びをちょっと申し上げてみたいと思いますが、例えば昭和58年当時を振り返ってみますと、昭和58年が前年比16%伸びている。ところが昭和59年へ行ったら10.8%逆にマイナスになっているというようなケースがございます。 それから、なおその次の昭和60年度におきましても引き続いて 7.3%のマイナス、それから昭和61年へ行っても 1.6%のマイナス、ところが昭和62年度へいけば14.6%の増、それから昭和63年度で26.5%の増、それから平成元年度で30.9%の対前年比の増というような状況がございます。今回の交付税の内容は、先ほどもちょっと申し上げましたように5億 4,000万円ほどふえてまいったのも単位費用の増があったというようなことがございます。よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 建設部長。 ◎建設部長(新居靖君) 2点目の、区等からの要望の問題でございますが、平成2年ということでお答え申し上げたいと思いますが、市としますれば、やはり長期的と申しますか、3年間の実施計画をベースとして、それを年々必要な部分については予算をお願いしているわけです。特に、同じ予算の計上の仕方でも、緊急かつ生活上やむを得ない部分と、それから今後のまちづくりのために今やっておかないと後ではできないというような地域開発的な面も踏まえてですが、そういう考え方でやっております。それから、区から今、御指摘のように要望を含めた陳情等もいただいておりますが、それはそれでいただくとして、それ以前に、私ども建設部としての現場、必要な部分等について検討いたし、その上に立って、地区からの要望等を加味する中で対応しているということでございます。 したがいまして、私の方から見れば、例えば側溝を見ましても、この側溝でしたらあと3、4年はやっぱりもつだろうという見方をしています。ところが地区の皆さん方から見ればいや、ここの側溝もこうだから、どうもすぐやってもらわなくては困るよという、そこら辺の考え方の相違というのは、必ずしも一致はしておらない部分というのはあろうかと思います。いずれにいたしましても、今議会でお認めいただきました予算の中で、緊急かつやむを得ないものを最重点とする中で対応させていただいております。 御理解ちょうだいしたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 小沢竜美君。 ◆27番(小沢竜美君) 27番。 要するに、市民の財産として8億円を加えれば10億円を超える残高が出そうな感じのようですけれども、今部長が言われたように当局側としては1年なり、2年なり、あるいは3年なり我慢をしてもらえると考える。ところが、当該の要望を持っている市民の側からすれば寸刻を争うものだというふうに見れるものもありますし、なるほど緊急だという点では、一致ができるものが私はあると思うんですね。 なぜこのことを言うかといいますと、従来、5億円なり6億円の黒字が残るんなら、当該年度の執行中にそのことを把握をして、補正をしてでも一刻も早く市民の要求にこたえるべきだという私どもの意見に対して、市長さん初め市側のお話は、実際の最終見通しの把握は年度末ぎりぎり、とても言われるように黒字見通しを立てて年度内補正というふうなわけにはいかないということだったわけですね。それはそれとしてやむを得ないとすれば、こういう形で予期外の、予期外と申し上げなければいけないわけですからね。当初並びに年度途中の補正から見ていけば予期外の黒字が残っていくわけでありますから、私は市長さんのおっしゃるように、一定のものをどういう形で積み立てるかは別として、一定のものを来るべきまちづくりのためなり、あるいは思いがけない出来事への備えとして蓄えていくということは否定をしませんけれども、これだけ巨額なものが出るんならば、一定部分はやはり繰り越しに回して、当初予算に現在時点では盛り込まれていない市民の要望、あるいは議員を通じて出される要望にこたえる構えをとるべきではないか。大体この後の繰越見込みは例年のようでありますから、問題は8億円のお金をどう使うかという点で、全部積んでしまうのではなくて、当初予算に盛り込み得ないでいる、しかも緊急度の高いものに備える方向へ回すお考えはないかどうか、お伺いしたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 市長。 ◎市長(林泰章君) 市民の声というのは、議員さんが御指摘されているのはもちろん市民の声でありますが、それは一面の声であって、多くの市民の皆さん方は、将来にわたるまちづくりの御要望を含め、岡谷のまちの中の地域問題というよりも、将来に向けての事業に対する御要望というものもあるわけです。それは産業振興も教育もすべてそうでありますが、そうしたものが事業というのは、単年度予算でもって行い得るような仕事は、これはその予算の箇所づけ、もしくは進め方で済みますけれども、議員さんからも前の議会に御指摘されていますように、今、岡谷市が第2次総合計画で取り組んでいる仕事というのは、とても岡谷市の単年度の収支予算の中で賄えるような事業の内容ではないというふうに思っています。 そのためにも、岡谷市も過去、起債をもって進めている事業もありますし、それから逆には、今度の事業も、市としての財源を持っていなければそれに対応することもできない事業であります。それも単年度どころか複数年度にわたって長期財政計画をもって事を処していかなければならない事業が待っているわけでして、ふるさとづくり基金等は、まさにその事業を進めていくための備えの段階に既に入ってきたということで、決して余裕が出たからこれにほうり込んで貯金をして持っているという性格のものではなくて、その事業を進めていくために必要な原資を今ここに集めていくということで、その対応を備えていたしているものであります。 ただ、そのことが市民の皆さん方の身近なアメニティーに全く背を向けるものであってはならないという点で、第2次の道路新設改良事業というものが例年よりも巨額な予算をつけて市民の身近なものにも目を配っていく。しかし、将来の大局に基づく事業にも目を向けていくという点で予算をお認めいただき、また、その姿勢を御了解いただいてきたものであるわけです。このたびの8億円につきましては、ふるさとづくり基金としてこれに積み立てをさせていただくわけですが、とてもまだこんな金では、今抱えている事業の本当に1つもできない程度の金であります。 したがって、私どもとしては経費の節減や事業に対する当初予算もより緻密に緻密にやりながら、少しのお金でも将来のその事業へ備えていく、身近なものは、当初予算に姿勢を示したその予算をできるだけ精一杯、その地域の区御当局等を初め、御要望のあったものにこれを使っていくということで、当初予算のときに、既にその姿勢を財源を含めて明らかにしてこれに対応してきております。次年度もその姿勢を継承することになっておりますから、ことしの積み残しの部分で、もし私どもの判断と地域の判断の差異がありますれば、その事業は新年度の中にそれを取り上げていくということで、区関係者の御陳情の折、十分地域のお考えを私どもも承っておりますので、そのことで対応いたしてまいるということで、地域の皆さん方の御理解がいただけるものと確信をいたしております。 ○議長(片倉久三君) 小沢竜美君。 ◆27番(小沢竜美君) 27番。 一部の声というふうに表現されたかどうか、ちょっと余りショッキングで正確でありませんけれどもね、私は、やっぱり私が言っているね、市政をそこに感じる、ここをこうしてほしいというですね、それは、例えば 100mの側溝に接する家屋は 100mに限って、そこ数軒と一定の通行人の人たちだけですよ。しかし、そういうところが川岸地区にもあり、長地地区にもあり、旧市街地にもある。なぜこの道が直らないんだという声を出している、立てている市民は、私は決して一部とは受けとめていただきたくないですよ。 例えば、市報では「岡谷市の税金は高くありません。よその町並みに標準税率で、きちんとよその町と平均をとっています」ということは、私、議員になってから1回か2回見たかな、市報を通じて。しかし、国民健康保険税がよその町より、市で言えば県下平均よりずば抜けて高いということについて、弁解でもいいから「岡谷の国民健康保険税は高い」ということは、1回も市は載せたことはないんですけれども、国民健康保険に加入している人たちは一様に、何とかこの保険税を少しでも軽くしてもらえんだろうかという声を持っていることは事実なんです。これは市の家庭数で言えば3分の1に相当する皆さんなんですよ。 だから私は、市長が将来のまちづくりに備えて、その準備を財政的な面からも進めていきたいとおっしゃる全部を否定するつもりはありません、もちろん。しかし、こういうふうな形で基金ができるんなら、そこのところをしかるべく振り分けをしていくべきではないかという立場で質問を申し上げましたけれども、見解の違いがあるようでありますから、再答弁は求めません。 委員会の方で、その辺の百何十億円に及ぶ一般会計、特別会計もそうですけれども、市長の金でもなければ私たちの金でもないわけですよ、これは市民の金のわけですから。その市民の望んでいる声、そして市長たちが考えている、市長だって市民の声に全然耳を傾けないわけじゃないけれども、市長さん方の考えている将来展望に基づくまちづくり、市長さんのおっしゃるように、それは、そういう声は市民の中にもあろうと思います。それらの配分の上で、本当にこういう形でいいのだろうかという点について御検討をいただきたい。 委員長報告の時点で質問させていただきます。 終わります。 ○議長(片倉久三君) ほかにございませんか。 三井正二君。 ◆9番(三井正二君) 9番 三井正二です。 2点ばかりお聞きいたしますけれども、20ページの消防費であります。  440万円ほど補正がされているわけですけれども、これは特に今回、消防団員の退職者が従前に比べて多かったのかどうかということをちょっとお聞きをいたします。もし多かったということになれば、その理由がどういうことで多かったのか。この辺をひとつお聞かせをいただきたいと思います。 それから、その上の土木費は委員会でまたやらせていただきます。いいです。1点だけ。 ○議長(片倉久三君) 消防長。 ◎消防長(加藤和夫君) ただいまの三井議員さんの質問にお答えをいたしたいと思います。 過去を見ますとですね、例えば昨年ですけれども、昨年が40名というようなことで、平成元年につきましては91人というようなことで、それで91人の退職のときには96名が補充をされているとか、あるいは昨年の場合は40名で50名補充されているとか、大体過去を見ますと一番多いときは、昭和60年では97名、こういうことで、今回特別多いとかそういうことは感じておりませんので、よろしくお願いします。 ○議長(片倉久三君) 三井正二君。 ◆9番(三井正二君) そうしますと、当然それだけの退職者が見込まれるということになると、事前に予算的に措置されるのがしかるべきではないだろうか、こういうふうに思うのですけれども、これは一体どういうことなんでしょう。 ○議長(片倉久三君) 消防長。 ◎消防長(加藤和夫君) 最初から、やはり過去の例に従って何十名というような退職予定は、これは過去やっておりません。したがいまして、最初はやはり低目に見て、ぜひひとつ残っていただきたいというような姿勢もありまして、やはり年度末に来ますとそれに合ったような補正をお願いするというのが過去の例でございますので、よろしくお願いします。 ○議長(片倉久三君) 三井正二君。 ◆9番(三井正二君) 一応過去のそういう経過の中で、そう予算措置をされたということで、これはわかりますけれども、ただ問題は、毎年こういうことが続くとすれば、当然予算的な措置としては、私はしていくべきではないだろうか、そういうような気がいたしますので、これはまた委員会の中で御議論いただければ結構です。 ○議長(片倉久三君) ほかにございませんか。--これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第5号は、お手元に配付いたしてあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託いたします。 この際、暫時休憩いたします。         午前11時58分 休憩         ------------------         午後1時05分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ------------------ △日程第9 議案第6号 平成2年度岡谷市下水道事業特別会計補正予算(第2号) ○議長(片倉久三君) 日程第9 議案第6号 平成2年度岡谷市下水道事業特別会計補正予算(第2号)を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 水道部長。         〔水道部長 山田兼利君 登壇〕 ◎水道部長(山田兼利君) 議案第6号 平成2年度岡谷市下水道事業特別会計補正予算(第2号)について御説明申し上げます。 今回の補正は、諏訪湖流域下水道事業に対する岡谷市の負担金について補正をお願いするものであります。 7ページの歳出をごらんいただきたいと思います。 3、歳出、第1款2項1目19節負担金補助及び交付金 632万 5,000円の補正減でありますが、これは諏訪湖流域下水道事業の事業費等の減に伴うものでございまして、建設費負担金で 1,144万 9,000円の減、維持管理費の負担金で 512万 4,000円の増であります。 建設費負担金につきましては、主として放流渠関係の事業費が変更になったことによりまして減となるものでございますし、維持管理費の負担金につきましては、汚水量の増によりまして水量の負担金に不足が見込まれるため補正をお願いするものであります。 5ページの歳入をごらんいただきたいと思います。 2、歳入、第2款1項1目1節下水道使用料現年度分については、汚水量の増加分として 2,050万円を追加するものでございます。 第5款繰越金は 1,752万 5,000円を減額するものでありますし、めくっていただきまして、第7款市債1項1目2節諏訪湖流域下水道事業債につきましては、岡谷市の負担金の建設費の変更に伴い 930万円を減額するものであります。 3ページの第2表につきましては、地方債の補正でございますが、 930万円を減額し、限度額を 3,770万円とするものであります。 1ページにお戻りいただきたいと思います。 第1条、歳入歳出予算の総額からそれぞれ 632万 5,000円を減額して、歳入歳出予算の総額をそれぞれ24億 9,667万 5,000円とするものであります。 以下は所定の書式で調整してございますので、よろしく御審議の上、御議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(片倉久三君) これより質疑に入ります。 質疑はございませんか。--これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第6号は、建設委員会に付託いたします。         ------------------ △日程第10 議案第7号 平成2年度岡谷市市立岡谷病院事業会計補正予算(第3号) ○議長(片倉久三君) 日程第10 議案第7号 平成2年度岡谷市市立岡谷病院事業会計補正予算(第3号)を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 岡谷病院事務長。         〔岡谷病院事務長 中原寛毅君 登壇〕 ◎岡谷病院事務長(中原寛毅君) 議案第7号 平成2年度岡谷市市立岡谷病院事業会計補正予算(第3号)について御説明申し上げます。 今回の補正は、職員の退職に伴います退職給与金と他会計負担金の追加補正をお願いするものでございます。 それでは3ページをお開きいただきたいと思います。 補正予算実施計画の支出でございますが、第1款1項1目給与費で 1,108万 6,000円は、本年度退職者23名分の退職金の追加分であります。 2項3目他会計負担金 619万 3,000円は、一般会計からの退職者2人に対する岡谷病院からの負担分であります。 それでは、1ページの本文をごらんいただきたいと思います。 第2条は、ただいま説明申し上げました収益的収入及び支出の補正であります。 第3条は、議会の議決を得なければ流用することのできない職員給与費を改めるものであります。 以上でございますが、よろしく御審議の上、御議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(片倉久三君) これより質疑に入ります。 質疑はございませんか。--これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第7号は、社会委員会に付託いたします。         ------------------ △日程第11 議案第8号 平成2年度岡谷市健康保険岡谷塩嶺病院事業会計補正予算(第4号) ○議長(片倉久三君) 日程第11 議案第8号 平成2年度岡谷市健康保険岡谷塩嶺病院事業会計補正予算(第4号)を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 塩嶺病院事務長。         〔塩嶺病院事務長 長沼金作君 登壇〕 ◎塩嶺病院事務長(長沼金作君) 議案第8号 平成2年度岡谷市健康保険岡谷塩嶺病院事業会計補正予算(第4号)について御説明申し上げます。 主な内容でございますが、退職給与金の増額補正でございます。 それでは3ページをごらんいただきたいと思います。 収益的収支の支出でございます。1款1項1目給与費で、 4,000万円を追加して11億1,996 万 6,000円とするものでございます。退職給与金の追加でございます。8名分でございます。特別退職者が1名、普通退職が7名でございます。 2項1目支払利息及び企業債取扱諸費で、 241万 2,000円を追加して 3,966万 3,000円とするものでございます。企業債利息の追加が39万 1,000円、一時借入金利息の追加が202 万 1,000円でございます。6目他会計負担金 458万 2,000円の追加でございます。過去に塩嶺病院に在職した職員の退職手当負担金でございます。これは2名分でございます。 それでは1ページをごらんいただきたいと思います。 2条の収益的収入及び支出の補正でございますが、ただいま申し上げた内容を整理したものでございます。 第3条は、議会の議決を経なければ流用することのできない経費の補正でございます。 以上で説明を終わりますが、よろしく御審議の上、御議決をいただきたくお願いいたします。 ○議長(片倉久三君) これより質疑に入ります。 質疑はございませんか。--これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第8号は、社会委員会に付託いたします。         ------------------ △日程第12 議案第9号 平成2年度岡谷市水道事業会計補正予算(第2号) ○議長(片倉久三君) 日程第12 議案第9号 平成2年度岡谷市水道事業会計補正予算(第2号)を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 水道部長。         〔水道部長 山田兼利君 登壇〕 ◎水道部長(山田兼利君) 議案第9号 平成2年度岡谷市水道事業会計補正予算(第2号)について御説明を申し上げます。 今回の補正は、職員の退職に伴う退職給与金の追加をお願いするものであります。 2ページの実施計画書をごらんいただきたいと思います。 収益的収支では、第1款2項4目他会計負担金 491万 1,000円の補正でございます。これは一般会計での退職者1名分の水道事業会計からの負担金であります。 1ページの本文に戻っていただきたいと思いますが、第2条で、ただいま御説明申し上げました収益的収支 491万 1,000円の補正をしてございます。 以上でありますが、よろしく御審議の上、御議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(片倉久三君) これより質疑に入ります。 質疑はございませんか。--これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております議案第9号は、建設委員会に付託いたします。 ただいま付託となりました各議案の委員会審査を願うため、この際、暫時休憩いたします。         午後1時15分 休憩         ------------------         (総務委員会・社会委員会・建設委員会)         ------------------         午後4時00分 再開
    ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ------------------ △日程第7 議案第4号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例 ○議長(片倉久三君) 日程第7 議案第4号を再度議題といたします。 本案は総務委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。 総務委員長。         〔総務委員長 宮坂清海君 登壇〕 ◆総務委員長(宮坂清海君) 21番 宮坂清海です。 議案第4号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例について審査の結果、原案のとおり可決すべきものと決しましたので、御報告申し上げます。 ○議長(片倉久三君) ただいまの委員長報告に対し、これより質疑、討論を同時に行います。 何か御発言はありませんか。--これをもって質疑、討論を終結いたします。 これより議案第4号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第4号は原案のとおり可決されました。         ------------------ △日程第8 議案第5号 平成2年度岡谷市一般会計補正予算(第8号) ○議長(片倉久三君) 日程第8 議案第5号を再度議題といたします。 本案は3常任委員会に審査付託となっておりますので、各委員長の報告を求めます。 まず総務、次に社会、次に建設の順にお願いいたします。 総務委員長。         〔総務委員長 宮坂清海君 登壇〕 ◆総務委員長(宮坂清海君) 21番 宮坂清海です。 議案第5号 平成2年度岡谷市一般会計補正予算(第8号)中総務委員会に審査付託となりました3、歳出、第2款総務費1項1目一般管理費について、特別退職制度についてでございますが、制度上の問題もあり、今後、定年延長を考える中で対応すべきではないかとの意見がありました。 9目財産管理費についてでございますが、ふるさとまちづくり基金への積み立て8億円につきましては、第2次総合計画等の事業推進に充てるため積み立てるものであり、幅広く地域のまちづくりを進めて、よいものをつくるための財源としていくとのことでありました。 第9款消防費、第10款教育費、2、歳入、第1款市税、第3款利子割交付金、第6款地方交付税、第10款国庫支出金、第12款財産収入、第13款寄附金、第14款繰入金、第15款繰越金、第16款諸収入、第17款市債、及び第1表歳入歳出予算補正、第2表地方債の補正中担当部分について審査の結果、原案どおり可決すべきものと決しましたので、御報告申し上げます。 まことに失礼いたしました。年度末の財政運用につきましては、市民要望に対応するよう十分配慮されたいとの御意見もありましたので、よろしくお願いいたしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 次に、社会委員長。         〔社会委員長 田中正人君 登壇〕 ◆社会委員長(田中正人君) 11番 田中正人です。 議案第5号 平成2年度岡谷市一般会計補正予算(第8号)について、社会委員会に審査付託されました2、歳入、第10款国庫支出金1項国庫負担金1目民生費国庫負担金、2項国庫補助金2目民生費国庫補助金、第11款県支出金、第17款市債1項市債2目民生費、3、歳出、3款民生費、4款衛生費、第1表歳入歳出予算補正中担当部分及び第2表地方債補正中について審査の結果、原案どおり可決すべきものと決定しましたので、御報告申し上げます。 ○議長(片倉久三君) 次に、建設委員長。         〔建設委員長 花岡三郎君 登壇〕 ◆建設委員長(花岡三郎君) 13番 花岡三郎です。 議案第5号 平成2年度岡谷市一般会計補正予算(第8号)中建設委員会に付託されました2、歳入、第17款市債第1項市債第6目土木費、3、歳出、第8款土木費及び第1表歳入歳出予算補正中担当部分及び第2表地方債補正中担当部分について審査の結果、原案どおり可決すべきものと決定しましたので御報告申し上げます。 ○議長(片倉久三君) ただいまの各委員長報告に対し、これより質疑、討論を同時に行います。 何か御発言はありませんか。 小沢竜美君。 ◆27番(小沢竜美君) 27番。総務委員長さんに質問したいと思いますが、まちづくりの基金だということは基金の名称からわかるわけですけれども、類推しますと、例えば上浜区で 100mの道路改良数百万円、小口区の方で 150mばかり数百万円、そういうものの将来の備蓄としてということではなくて、相当まとまった事業量を持つまちづくりの基金だというふうに私は受けとめているわけですが、付託前の質問で申し上げましたように、それも確かにまちづくりだと思うんです。しかし、市長は一部だと片づけられましたけれども、私は各区長さんたちの名前で出ている数百に及ぶ土木工事の要望箇所を、これを進めていくこともまちづくりだと思うんですね。それを均衡のとれた形で、例えば今、8億円の積立金をすることのできる財源があるわけですけれども、これを8対2なり7対3なりという形で、市長の言う将来的なまちづくりへの備蓄として備えるとともに、今、差し迫ってここを直してほしいと、ささやかですけれども切実に願っている市民の要望にもこたえてほしいというふうに申し上げたんですが、その辺の委員会の審査の模様をお伺いしたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 総務委員長。 ◆総務委員長(宮坂清海君) その件につきましては、先ほどの報告でつけ加えさせていただきましたように、年度末の財政運用については市民要望に対応するよう十分配慮していただきたいという御意見がありましたので、そういうことでお願いをいたしてございます。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 山田拓男君。 ◆18番(山田拓男君) 18番 山田です。 総務委員長さんにお尋ねしますけれども、要望して、もう一度まだ補正予算があるというふうに総務委員会は確認をしているわけですね。 ○議長(片倉久三君) 総務委員長。 ◆総務委員長(宮坂清海君) 補正予算につきましては確認はいたしてございません。 ○議長(片倉久三君) 山田拓男君。 ◆18番(山田拓男君) 先ほど言ったように、市長の発言も非常に乱暴だったんですよね。そういうものは一部の市民の要望だというふうな言い方でね。そういうふうなしかけで委員会でという私たちが要望して、今言うように要望したと言うんですが、要望してどうだったのかね。もう一度、年度末までにそういうものが入れられるのか入れられないのか。 ただにおいをかいでふいだだけなのかどうだかね、その点をはっきりしておいてください。 ○議長(片倉久三君) このまま暫時休憩いたします。         午後4時11分 休憩         ------------------         午後4時12分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 総務委員長。 ◆総務委員長(宮坂清海君) 私の舌足らずで申しわけございません。一部ということにつきましては、先ほどの委員会におきまして一部の人ということではなくて、市政の中の一部ということでございまして、側溝等のことも入っておるわけでございますので、御了承いただきたいと思います。 なお、補正予算についての御回答はいただいておりません。ただ要望を申し上げただけでございます。 ○議長(片倉久三君) 山田拓男君。 ◆18番(山田拓男君) 本補正予算で、付託前にも若干申し上げましたように、資料もいただきまして、財政調整基金というふうなものはそれなりきに使えるものだし、ふるさとまちづくり基金というものはそれなりきに目的をもって今後の基金にしたいということですから、この8億円が多いか少ないかという問題よりも、こういうものをこの時期にやらなければいけないという市側の提案と、市民側の私たちが今発言しようとしている中身には食い違いがあるわけです。市民の理解という点でですね。いろいろな市民要望があっても、それは一部の市民だというふうな市長の非常に乱暴な、そして具体的な中身が食い違っているような段階で、私は、あえてこの補正予算にここで賛成するというふうなわけにはいきません。こういうものは、私は大いに市民の皆さんに知らせて、それは5大プロジェクトいいでしょう、庁舎もいいでしょう、いろいろありますけれども、そういうものをやる中で、もっと具体的で切実な要望も生かしてもらいたい、こういう市民の願いにこたえない場合にはですね、これを即座に私は認めるというわけにはいかないので反対申し上げます。         (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 議事進行について、増沢千明君。 ◆16番(増沢千明君) 16番 増沢です。 ただいまの3回目の発言の中に、山田議員が市民を対称にした「一部の市民」というような御発言がありましたが、総務委員会においては、そのような立場での審議はしておりません。先ほど来、総務委員長の御発言どおり、市民から数多くある要望の中の一部の要望と、そういうふうに私たちは理解して審査に当たっていますので、ただいまの山田議員の発言の、その部分については一応取り消しを要求いたしますので、議長においてお取り計らいをお願いいたしたいと思います。 以上です。         (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 議事進行について、小沢竜美君。 ◆27番(小沢竜美君) それなら議事録を正確にお起こしていただきたいと思いますけれどもね、今の総務委員会の皆さんの御意見は、土木要望もあれば教育要望も福祉要望もある、そういう中の一部分としてというふうに市長はおっしゃったと言っていますけれども、私の質問に対する市長さんの話はですね、それは明らかに一部の声だと、通常我々が言う。いう立場で発言されたことは間違いありませんよ、それは。議事録を起こして文脈を見ればはっきりするじゃないですか。だから、それを市長が総務委員会段階で取り消したんなら、ここでも取り消していただかないとね、私はあしたからそういう立場で、市長さんの政治はこうだという説明を市民にしますよ、それは。文脈は明らかに、人間的に一部の人の声だという言い方をしているんですから。 ○議長(片倉久三君) 議事録精査のため、暫時休憩いたします。         午後4時16分 休憩         ------------------         午後5時21分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 増沢千明君並びに小沢竜美君の議事進行について、「一部」という本会議での市長の発言は、議事録精査の中で「市民の声というのは、議員さん御指摘しているのは市民の声でありますが、それは一面の声であって、市民の皆さん方は将来にわたるまちづくりの要望を含め、岡谷のまちの中の地域問題というよりも、将来に向けての事業に対する御要望というものもあるわけです。」それから、総務委員会での市長の発言の中で、「本会議の私の発言で一面の声と言ったのは、一部市民の声というようにとられたようですが、そうではなく、市民からの多くの要望の中の一面ということであるので、御理解されたい」ということでの発言がございましたので、議事進行については御了承を願います。 進行いたします。 ほかにございませんか。--これをもって質疑、討論を終結いたします。 これより議案第5号を採決いたします。 本案は反対意見がありますので、起立によって採決いたします。 お諮りいたします。議案第5号に対する各委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。         〔起立多数〕 ○議長(片倉久三君) 起立多数であります。 よって、議案第5号は原案のとおり可決されました。         ------------------ △日程第9 議案第6号 平成2年度岡谷市下水道事業特別会計補正予算(第2号) ○議長(片倉久三君) 日程第9 議案第6号を再度議題といたします。 本案は建設委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。 建設委員長。         〔建設委員長 花岡三郎君 登壇〕 ◆建設委員長(花岡三郎君) 13番 花岡三郎です。 議案第6号 平成2年度岡谷市下水道事業特別会計補正予算(第2号)について、審査の結果原案どおり可決すべきものと決定しましたので、御報告申し上げます。 ○議長(片倉久三君) ただいまの委員長報告に対し、これより質疑、討論を同時に行います。 何か御発言はありませんか。--これをもって質疑、討論を終結いたします。 これより議案第6号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第6号は原案のとおり可決されました。         ------------------ △日程第10 議案第7号 平成2年度岡谷市市立岡谷病院事業会計補正予算(第3号) △日程第11 議案第8号 平成2年度岡谷市健康保険岡谷塩嶺病院事業会計補正予算(第4号) ○議長(片倉久三君) 日程第10 議案第7号及び日程第11 議案第8号の2件を再度議題といたします。この2件は社会委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。 社会委員長。         〔社会委員長 田中正人君 登壇〕 ◆社会委員長(田中正人君) 11番 田中正人です。 社会委員会に審査付託されました議案第7号 平成2年度岡谷市市立岡谷病院事業会計補正予算(第3号)、議案第8号 平成2年度岡谷市健康保険岡谷塩嶺病院事業会計補正予算(第4号)について審査の結果、原案のとおり可決すべきものと決定しましたので、御報告申し上げます。 ○議長(片倉久三君) ただいまの委員長報告に対し、まず議案第7号について、これより質疑、討論を同時に行います。 何か御発言はありませんか。--これをもって質疑、討論を終結いたします。 これより議案第7号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第7号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第8号について、これより質疑、討論を同時に行います。 何か御発言はありませんか。--これをもって質疑、討論を終結いたします。 これより議案第8号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第8号は原案のとおり可決されました。         ------------------ △日程第12 議案第9号 平成2年度岡谷市水道事業会計補正予算(第2号) ○議長(片倉久三君) 日程第12 議案第9号を再度議題といたします。 本案は建設委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。 建設委員長。         〔建設委員長 花岡三郎君 登壇〕 ◆建設委員長(花岡三郎君) 13番 花岡三郎です。 議案第9号 平成2年度岡谷市水道事業会計補正予算(第2号)について審査の結果、原案どおり可決すべきものと決定しましたので、御報告申し上げます。 ○議長(片倉久三君) ただいまの委員長報告に対し、これより質疑、討論を同時に行います。 何か御発言はありませんか。--これをもって質疑、討論を終結いたします。 これより議案第9号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第9号は原案のとおり可決されました。 ここで平成3年度予算編成の大要を配付いたしますので、そのまま暫時休憩いたします。         午後5時28分 休憩         ------------------         午後5時30分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ------------------ △日程第13 議案第10号 岡谷市職員定数条例の一部を改正する条例 △日程第14 議案第11号 岡谷市職員の勤務時間及び休暇等に関する条例の一部を改正する条例 △日程第15 議案第12号 納税奨励に関する条例を廃止する条例 △日程第16 議案第13号 岡谷市デイサービスセンター条例 △日程第17 議案第14号 岡谷市営住宅管理条例の一部を改正する条例 △日程第18 議案第15号 岡谷市議会委員会条例の一部を改正する条例 △日程第19 議案第16号 市道路線の変更について △日程第20 議案第17号 市道路線の認定について △日程第21 議案第18号 平成3年度市営土地改良事業に要する経費について △日程第22 議案第19号 平成3年度市営林道事業に要する経費について △日程第23 議案第20号 平成3年度岡谷市一般会計予算 △日程第24 議案第21号 平成3年度岡谷市国民健康保険事業特別会計予算 △日程第25 議案第22号 平成3年度岡谷市地域開発事業特別会計予算 △日程第26 議案第23号 平成3年度岡谷市公団分収造林事業特別会計予算 △日程第27 議案第24号 平成3年度岡谷市交通災害共済事業特別会計予算 △日程第28 議案第25号 平成3年度岡谷市霊園事業特別会計予算 △日程第29 議案第26号 平成3年度岡谷市下水道事業特別会計予算 △日程第30 議案第27号 平成3年度岡谷市老人保健事業特別会計予算 △日程第31 議案第28号 平成3年度岡谷市温泉事業特別会計予算 △日程第32 議案第29号 平成3年度岡谷市湊財産区一般会計予算 △日程第33 議案第30号 平成3年度岡谷市市立岡谷病院事業会計予算 △日程第34 議案第31号 平成3年度岡谷市健康保険岡谷塩嶺病院事業会計予算 △日程第35 議案第32号 平成3年度岡谷市水道事業会計予算 ○議長(片倉久三君) 日程第13 議案第10号から日程第35 議案第32号までの平成3年度関係議案を一括議題といたします。 最初に、市長から平成3年度予算編成の大要につき説明を求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、平成3年度岡谷市予算編成の大要について述べさせていただきます。 本日ここに平成3年度岡谷市予算並びに関係議案を提出し、御審議いただくに当たり、私の市政に対する所信の一端を申し上げ、市議会議員各位並びに市民の皆さんの御理解と御協力をお願い申し上げる次第であります。 90年代の幕開けの年として一つの節目の年でもあった平成2年度は、先人の努力を受け継ぎ、岡谷市が21世紀を展望し、さらに大きく飛躍するための基を築く重要な年として、都市基盤整備を初め生活関連各諸施策等、市民生活に直結した事業に取りくみ、魅力あるまちづくり推進のため全力を傾注してまいったところであります。 第2次総合計画がスタートして4年目を迎える本年は、豊かな自然と調和した国際文化産業都市の実現に向けて、市民が誇りと愛着の持てる、より具体的なまちづくりに積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 私は、市政を担当以来、常に市民1人1人がこの町に住んでいて本当によかったと思える岡谷市を築くため、また、将来を受け継ぐ子孫のために、禍根を残さない施策を全力で取り組んでまいりました。ここに4期目の最終年を迎えるに当たり、この間、市議会議員各位を初めとして、市民はもとより国・県関係方面からいただきました御支援と御協力に対し、深く感謝を申し上げる次第であります。 21世紀を臨む最後の10年間を迎えた今、世界が対立から対話と協調の時代へと進み、まさに大きな歴史をつくろうとしていた矢先、湾岸戦争が、再び見通しのきかない、ベールに包まれた時代への逆戻り感を抱かされるほど大きな衝撃を世界各国に与えました。 幸いにして我が国経済は、引き続き内需を中心とした自立的拡大を続けており、国際協調型経済構造への変革の推進や、世界経済活性化への積極的貢献を目指した経済運営が総じて堅調に推移しているものの、湾岸情勢の推移によっては大きな影響を受けることも想定されるところであります。 我が国の経済運営について、政府は平成3年度の予算編成方針に合わせた平成3年度の経済見通しと経済運営の基本的態度を閣議了解しているところでありますが、この中では、61年11月以来の内需主導型の景気拡大を継続している状況にかんがみ、引き続き、物価安定を基調に内需を中心とした景気の拡大をできるだけ息の長いものにするよう努め、もって調和ある対外経済関係の形成及び世界経済活性化へ積極的な貢献を果たしていこうとしております。 また、国民生活基盤をより一層充実させるため、国民生活の質的向上に重点を置き、豊かさを実感できる国民生活の実現を目指したものとなっております。こうした状況下にあって編成された平成3年度の国の予算編成方針では、今後、急速に進展する人口の高齢化や、国際社会における我が国の責任の増大など、今後の社会経済情勢の変化に財政が弾力的に対応していくため、後世代に多大な負担を残さず、公債依存度の引き下げ等により、公債残高が累増しないような財政体質をつくり上げていくことが緊要な課題であるとしております。 こうした考え方のもと、歳出の徹底した見直しにより、公債発行額を前年度当初比2,501 億 8,000万円減と可能な限り縮減を図り、財政の健全化に向け第一歩を踏み出したものでありますが、世界にも例を見ない、急速な高齢化社会の到来に十分対応できるための基礎固めをしていくことを念頭に置いたものとなっております。 その結果、国の一般会計予算規模は70兆 3,474億円、前年比 6.2%増となっており、このうち国債費と地方交付税交付金等を除いた一般歳出は、生活関連重点化枠の新設や、公共事業の補助率カットの一部復元等により 5.3%の増で、昭和50年度以来5%の伸び率となっております。一方、平成3年度の地方財政対策では、我が国経済の持続的な景気拡大等に支えられ、地方税収等はこれまでに比べて伸び率は鈍化するものの、全般的に安定した伸びが見込めるところでありますが、なお多額の累積借入金残高を抱えており、引き続き財政の健全化に注視する必要があるとされております。 また、現下の重要政策課題である自主的、主体的な地域づくりの推進による多極分散型国土形成、生活関連社会資本の整備、高齢化社会の進展への対応等を推進する上で、地方団体の役割はますます大きなものになってきております。 こうした考え方に基づく地方財政計画は70兆 8,848億円で、前年比 5.6%増となっており、公共投資の拡大のため、投資的経費の地方単独事業を前年に比べて10.0%と大幅に伸ばしたものとなっております。特に本年度は地域づくり推進事業の地域総合整備事業債の拡充や活力倍増プランを初めとした、みずから考え、みずから行う地域づくり事業を契機とした自主的、主体的な地域づくりをさらに積極的に支援、発展させるための各種施策のほか、住民生活の質的向上を着実に推進していくため、住民に身近な生活関連施設等の社会資本整備の向上が大きな目標とされております。 他方、将来にわたる重要な政策課題である高齢化社会の進展に対応する施策として、高齢者保健福祉推進10カ年戦略、ゴールドプランと呼応し、在宅福祉の向上、健康づくり等民間活動の活発化、地域ぐるみの高齢者保健福祉の積極的な推進等を目指し、地域福祉基金の創設、基盤整備を図るための地域福祉推進特別対策事業の創設等が地方財政計画の中に盛り込まれ、これらの措置に対応する高齢者保健福祉施策を積極的に推進するよう求めておるところであります。 前述いたしましたとおり、湾岸戦争の勃発により、国際経済の不透明感はだれもがその予測をすることができない状況となっており、戦争そのものの動きとともに、終結後の世界経済、また国内経済の動向は想像すらでき得ない状況にあります。こうした中、地方財政においてもその影響は徐々に多面的にわたり姿をあらわしつつあると言われており、中東地域に原油の7割以上を依存している脆弱なエネルギー構造の現状から、その影響が危惧されるところであります。 しかしながら、こうした環境下のときこそ未来を先取りする知識と能力により、かつて我が国経済が円高不況を克服し、力強く成長したごとく、みずからの体質強化を図る努力が要請されるところであります。これについては市政においても同様、極めて厳しい環境のもとでの運営を余儀なくされるところでありますが、行政みずからが体質強化を図るとともに、社会構造の変化に柔軟に対応できる弾力性をいかに保持するかが、地方自治体の行方を左右するものと考えております。 また、同時に行政には終焉がなく、一刻の停滞も許されないものであります。市民生活において必要なものは、時代の経過や社会経済の変化により刻一刻とその姿を変えており、まずは複雑多様化し、大きく様変わりする行政需要を的確に把握することが最優先課題であろうかと思います。そして、このまちに住む人が本当にこのまちに暮らしたいと思うまちづくり、オリジナルティーのある、まち全体からやさしさや温もりを感じ合うことができ、市民1人1人の息づかいが聞こえてくるような、そんな温か味のあるまちを形成してまいりたいと考えておるところであります。 それぞれのまちにはそれぞれの歴史があり、先人のたゆまぬ努力と英知に培われ、つくり上げてきた姿があります。こうしたものすべてを踏まえて、市民の持つアイデアや新しい時代における市民ニーズ、そして市民の英知が行政指針と融合したとき、初めてそこに本当の意味のまちづくりが可能なものになっていくのではないかと考えております。 さて、このような状況下における平成3年度の岡谷市の当初予算でありますが、基本方針として、第2次総合計画に基づく計画行政の推進、5大プロジェクトの積極的な推進、高齢化社会の到来に対応する諸施策の推進、市民生活に直結した諸施策の推進、財源の重点的・効率的配分、一般行政経費の抑制、健全財政の保持、以上を予算編成の基調として将来都市像の実現を目指し、都市基盤整備をより具体的に推進するとともに福祉、民生、生活環境整備等、身近な施政においても積極的に対応すべく編成をいたしたところであります。 内容につきましては、平成3年度の第2次総合計画の前期5カ年基本計画の4年目に当たり、前期基本計画のまとめに入るとともに、後期の計画につなげていく非常に重要な年になるため、個性と活力と魅力にあふれた明るいまちづくりを目指した5大プロジェクトを積極的かつより具体的に推進するとともに、市民生活に直結した事業、特にこれからの高齢化社会に対応するための諸施策として、養護老人ホーム和楽荘の移転改築、デイサービスセンターの開設、ヘルスパイオニアタウン事業を初めとした健康福祉の増進に資するための各種施策、また生活道路の整備、横河川ラブリバー事業等生活環境の整備のほか、教育関係施設整備に重点配分したものといたしました。 次に、施策の体系に沿って、各分野の具体的な重点施策の概要について申し上げます。 第1に、国際的中核都市の創造を目指した都市基盤の整備であります。 まちづくりの基幹となる都市基盤整備につきましては、ただ単に人口密度が高いばかりではなく、人が住み、暮らすための居住空間や生活空間としての利便性や快適性に加え、創造性までをも兼ね備えた高密度な都市を目指し、5大プロジェクトを中心として、極めて積極的に取り組んでまいってきているところであります。既に事業着手されてきている事業に加え、懸案でありました岡谷新都市開発事業及び都心地区開発事業の事業化への見通しがついた本年は、いわばレールに乗せた機関車を動かしていくという極めて重要な年であると考え、従来にも増して積極的に取り組んでまいります。 都心地区開発事業につきましては、定住拠点緊急整備事業の地区採択が得られたため、基本計画案をもとに地元の合意形成を図り、中央町地区については市街地再開発事業、また、駅南地区については土地区画整理事業として都市計画決定を目指し、組織強化を図りつつ、積極的に取り組んでまいります。 国道20号バイパスにつきましては、昨年11月に都市計画決定がされたことにより事業主体である国へ向けて早期事業化の働きかけを強力に行うとともに、周辺地区の開発整備を積極的に進めてまいります。また、バイパス周辺の土地区画整理事業につきましては、都市計画道路等公共施設の整備と土地の高度利用の増進を図るため、長地山の手、横川上小井川、今井上の原の3つの地区において、おのおの事業の推進、合意形成等を進めてまいります。 新都市開発事業につきましては、地域振興整備公団による事業計画調査が採択され、事業実施に向けて大きな一歩を踏み出すこととなりました。今後は関係地権者の合意形成を図るとともに、官民協力体制の確立を図り、早期事業化に向けて努力してまいります。 岡谷鉄道高架事業につきましては、国・県、JRへの働きかけを一層強め、事業着手に向けて積極的に取り組んでまいります。 都市景観等かけがえのない生活空間でもある、交通体系整備上欠くことのできない都市計画街路事業につきましては、継続事業となる中道町線、丸山橋線、東堀線のほか県施工分の丸山橋線、田中線、岡谷茅野線等、国・県との連携を図り、幹線道路の整備を実施してまいります。 第2に、快適定住都市の創造を目指した生活環境の整備であります。 近年、国際社会における一員としての観点から、グローバルな視点に立って、世界への貢献と同時に、経済発展の成果を国民生活のゆとりや豊かさに反映することが極めて重要な政策とされ、安全で快適なまちづくりや、潤いや安らぎを享受できるまちづくりが個性豊かな地域づくりとして地方に課せられた大きなテーマとなっております。岡谷湖畔公園整備事業につきましては、前年度に引き続き、第1期事業認可区域の用地買収及び実施計画を実施してまいります。 また、既存の都市公園におきましても整備拡充を図るほか、前年度に引き続き、花岡公園の隣接地の購入を行い、市民の憩いの場づくりを進めてまいります。 道路整備につきましては、第2次道路整備4カ年計画の2年目として、身近な生活道路の整備、地域的開発のための道路改良等を実施してまいります。 昨年度、建設省の指定を受けました横河川ラブリバー計画につきましては、親しみと潤いのある河川を地域の皆さんみずからがつくり上げていただくため、利用計画、整備計画の策定には、地元の皆さんにも参画いただきながら事業を進めてまいりたいと考えております。 第3に、健康生きがい都市の創造を目指した健康福祉の推進であります。 21世紀を間近に控えた今日、本格的な高齢化社会の到来は、国、地方問わずその対応策について長期的な展望のもとに、積極的かつ大胆な施策が幅広く求められているところであります。 長い人生を健康で生きがいと喜びを持って過ごすことのできる長寿福祉社会の実現に向けては、高齢者保健福祉推進10カ年戦略の強力な推進による基盤整備とともに、大きな役割を担うことが要請される市町村においても、地域福祉の向上を図るため、新たに地域福祉基金及び地域福祉推進特別対策事業の創設等、地域ぐるみによる温かい福祉社会の構築に向けての取り組みが求められたところであります。 養護老人ホーム和楽荘の改築は、平成2年度から継続事業として本年度の完成を目指し、建設を進めてまいります。御承知のとおり、和楽荘は本来の施設福祉の機能のほか、デイサービス、ショートステイの機能を併設し、在宅福祉の支援にも大きく貢献でき得るものであり、年度内にサービス開始をし、高齢者福祉の一層の充実を図ってまいります。 そのほか、ひとり暮らし老人や寝たきり老人等への支援、家庭介護者に対する支援等、在宅福祉の充実を初め、きめ細かな福祉施策をもって地域福祉の拡充強化に努めてまいります。 また、同時にもう一つの大きなテーマである市民の健康づくりにつきましても、健康相談、健康教育、健康診断等きめ細かな事業を推進するとともに、ヘルスパイオニアタウン事業の指定を受け、人間ドッグの助成事業を初め大腸がん検診、健康管理実態調査等、各種健康づくり施策を推進してまいります。 第4に、生涯教育文化都市の創造を目指した教育、文化の振興であります。 激しく移り変わる社会や経済の中で、創造的でたくましい意欲と人間性豊かな心の発達を願い、新しい時代に対応できる能力の育成等生涯学習の推進を図ることは、人づくりばかりでなく、まちづくりの上でも大きな役割を果たしていくものと考えております。本年度は、平成2年度に策定されました生涯学習推進基本構想に基づいた各種施策を、積極的に推進してまいります。 学校整備につきましては、前年度に引き続き西部中学校の校舎改築事業を実施するとともに、平成3年度と4年度の継続事業として南部中学校の体育館の建設を実施し、全小中学校の整備計画を完了させてまいりたいと考えております。 開館3年目を迎えるカノラホールは、長期的展望に立った文化会館事業基金への積み立てをさらに進めるとともに、芸術文化振興の拠点としてより優れた鑑賞機会確保のため、岡谷市文化会議の委員でもあった故渡辺暁雄先生の追悼公演を初めとした各種事業を実施する、財団法人岡谷市振興公社に対して事業補助を行ってまいります。 第5に、高度技術集積都市の創造を目指した産業の振興であります。 我が国経済は、昭和61年11月以来、内需を中心とした景気拡大を継続してきており、海外情勢の変化など不透明なものがあるものの、今後とも、この状況を可能な限り持続していくことを念頭に置いた運営を目指しているところであります。こうした中、地域間格差や地域経済の差はあるものの、国際化や技術革新の進展等大きな環境の変化を踏まえた技術開発や技術の高度化、複合化は、地域産業基盤の確立を図る上で極めて緊要な課題とされております。 こうした背景を踏まえた工業振興施策につきましては、技術振興、受注開拓、工業立地対策を柱に、大学との技術交流の促進を目的とした技術高度化事業、労働力確保事業等、諸施策を進めるとともに、工業技術振興基金への増額積み立てをするほか、将来を展望した地域産業の高度化を目指した「長野ハイテクフェア91」を開催してまいります。 また、大店法の緩和等時代の変化への対応が迫られている商業環境につきましても、金融制度の新設や、新しい時代の消費者ニーズに即応できる体質の強化策等商業振興諸施策を推進してまいります。 ふるさとづくり特別対策事業として、塩尻市、辰野町とともに取り組んでおります塩嶺王城パークライン整備につきましては、平成4年度の完成を目指し、本格的な道路整備を進めてまいります。 第6は、行財政の効率的運営であります。 第2次総合計画に基づく計画的・効率的な財政の運営を行うため、引き続き事務事業の見直しを進め、行政事務の効率化、省力化を図るとともに、多様化する市民ニーズに的確に対応できる柔軟な機能を構築し、市民サービスの向上に一層配意してまいります。 また、財政運用の弾力化を図るため、基金のあり方等を含め財政構造の体質改善に意を配し、計画行政の推進を図ってまいります。 みずから考え、みずから行う地域づくり事業を契機とした自主的、主体的な地域づくりにつきましては、本年度から計画された高齢者保健福祉の向上に資するための施策を加え、より多面的・総合的に、地域の実情に応じて明確な目標を持った事業展開が求められており、将来につながる施策として検討を深め、個性豊かな地域づくりの取り組みを推進してまいりたいと考えております。 以上の重点施策を柱として平成3年度岡谷市一般会計予算を編成し、総額 160億 6,100万円を計上いたしました。これは前年度当初予算に比し16億 800万円、11.1%の大幅な増となるものであり、極めて積極的な予算を編成いたしました。 また、投資的経費に当たります普通建設事業費につきましても36億 8,301万 8,000円の計上で、4億 5,152万 6,000円、14%増となっております。先ほども重点施策のところで申し上げましたが、本年度は第2次総合計画の前期基本計画の最終前年であり、前期5年の総仕上げであると同時に後期につなげていく重要な年であります。限られた財源の中で、長期的展望のもとに、すべてが軌道に乗った、五大プロジェクトを中心とした都市基盤整備のほか、今後の大きな課題となる高齢者対策と、今このときに対応しなければならない施策について積極的に取り組んだものとなっております。 また、3企業会計を除く特別会計の合計は95億 1,876万 5,000円で、一般会計及び特別会計の合計は 255億 7,976万 5,000円の規模となっております。 以上が予算の総枠にかかわるものであります。 次に、歳入面につきまして、市税は前年比 2.9%増の73億 1,000万円を計上いたしました。引き続き内需を中心として拡大基調にある我が国の経済も、その影響が懸念される湾岸情勢の動向については絶えず注意深く見守っていかなければならないと思われます。 当市においても、昨年から引き続く高金利、労働事情の逼迫等による設備投資、また個人消費への影響等、先行き不透明な状況にあり、今後の税収にどう反映されてくるのか予断を許さない状況にあります。 また、本年度予定される固定資産の評価替に伴う負担調整措置の改正や、固定資産税の税負担軽減のための住民税減税の影響等もあり、税収の見込みについて極めて慎重を期する必要があろうかと思います。 こうした状況を踏まえ、平成3年度は2年度実績の推移、また地方財政計画等勘案して計上いたしたものであります。 地方交付税は、前年度実績、地方財政計画等を勘案して前年比 0.1%増の18億 500万円を計上いたしました。また、国・県の補助及び適債事業を積極的に導入し、見込み得る財源を有効活用するとともに、魅力ある地域づくり推進のため、前年度に引き続き財政調整基金から3億円を、また、ふるさとまちづくり基金から2億円を取り崩すことにいたしました。 以下、施策の主要な部分につきまして、その概要を申し上げます。 総務費関係について申し上げます。 国際化対策につきましては、引き続きまちづくりのための海外都市視察を実施するほか、姉妹都市への生活体験者派遣事業などを通じて海外との人的交流、文化交流などの国際交流を進めてまいります。また、国際交流をより効果的に進めるための、岡谷市におけるシステムづくりを検討してまいります。 積立金につきましては、文化会館における芸術文化活動の助成と、文化振興に資するため、昨年度設置されました岡谷市文化会館事業基金へ引き続き一般財源積み立てを行うほか、岡谷市工業技術振興基金へは昨年度より 2,000万円の増額積み立てを行ってまいります。 安全対策につきましては、市民生活の安全を図るため、団体と連携して交通事故防止を初め各種の安全運動を推進するとともに、防犯灯建替補助を増額し、安全施設の整備促進を図ってまいります。 戸籍住民基本台帳関係につきましては、身分や住所等にかかわる業務を的確に処理するとともに、プライバシー保護に留意しつつ、窓口事務の迅速化と市民サービスの向上に努めてまいります。 選挙関係につきましては、本年度予定される県議会議員選挙、市議会議員選挙及び市長選挙を実施してまいります。 民生費について申し上げます。 人口の高齢化が急速に進行する今日、市民が健康で生きがいを持ち、安心して生涯を過ごせるような明るい活力のある長寿福祉社会をつくり上げていくため、在宅福祉と施設福祉とを一元的に実施する体制づくりを進め、住民の参加と協力に根差した総合的な社会福祉の推進を図ってまいります。 心身障害者福祉につきましては、市民の理解と障害者自身の自立への努力を促すとともに、障害者の福祉増進及び家庭介護者への支援を実施し、基本的人権が尊重されるよう、福祉社会づくりに努めてまいります。 高齢者福祉につきましては、長年住みなれた家庭や地域において、温かく触れ合いながら安心して過ごしていけるように、家庭奉仕員派遣、デイサービス、短期保護事業の拡大等、在宅福祉の充実を図ってまいります。 また、ひとり暮らし老人等、高齢者の身体の安全確保には特段意を配するとともに、高齢者の生きがいと健康づくり事業の推進を図るほか、寝たきり老人と家庭介護者への支援を充実してまいります。 養護老人ホーム和楽荘の改築は、継続事業として本年度完成を目指し、建設を進めてまいります。老人ホーム本来の機能のほか、デイサービス、ショートステイ機能を併設し、在宅福祉支援にも寄与できるものとしていずれも年度内にサービス開始をし、高齢者福祉の一層の充実拡大を図ってまいります。 国民年金につきましては、国民年金法改正による学生適用及び国民年金基金制度が本年4月から施行されるため、これらの制度改正を踏まえた適正かつ円滑な事務執行に努めてまいります。 保育園につきましては、日常生活の基本的なしつけを初め、世代間交流をも含め人を思いやる豊かな心の啓発と、心身ともに調和のとれた保育を進めてまいります。 生活保護対策につきましては、民生児童委員や関係機関と連携を密にし、きめ細かなケースワークを行い、要援護者に対し、適正な保護の実施と経済的自立の助成に努めます。 衛生費関係について申し上げます。 市民の健康づくりにつきましては、市民1人1人が自分の健康は自分で守るという自覚を持つことが大切であります。これらに対応するきめ細かな健康づくりのため、健康相談、健康教育、健康管理実態調査、基本健康診断等を実施するとともに、新たに大腸がん検診を加え各種がん検診を推進してまいります。 多様化する社会にあって心の病を持つ人が増加しつつありますが、回復途上にある在宅精神障害者の社会復帰を促進するための、精神障害者社会復帰訓練事業を支援してまいります。 環境衛生につきましては、快適な生活環境をつくるため、市民みずからの参加、実践により諏訪湖、天竜川及び中小河川等の清掃を実施するなど、美しい環境づくりに努めてまいります。 公衆浴場活性化事業補助につきましては、経営の活性化と合わせて市民の地域交流の場として活用されるよう引き続き支援してまいります。 火葬場につきましては、霊柩車の更新を行い、利用者の利便を図ってまいります。 国民健康保険事業につきましては、「国保3%推進運動」の中で、収納率向上と医療費の適正化についてさらに意を配するとともに、本年度から国の指定を受け、人間ドック助成事業、健康カレンダーの作成、健康機器の導入など、健康づくりのためのヘルスパイオニアタウン事業を推進してまいります。 塵芥処理につきましては施設の維持管理に万全を期すとともに、環境美化のため、ごみ収集の徹底を図ってまいります。 労働費について申し上げます。 勤労者の福祉対策につきましては岡谷市勤労者互助会の充実を図るほか、岡谷市勤労者生活資金融資制度の充実と、岡谷市勤労者住宅新築資金等利子補給金交付制度の利用の促進に努めてまいります。 高齢者対策につきましては、求職者情報の活用等により高齢者職業相談室の利用を高めるとともに、雇用奨励金制度により雇用機会の拡大に努めてまいります。 雇用対策につきましては、人手不足が企業経営に深刻な影響を与えており、岡谷労務対策協議会、岡谷商工会議所とタイアップし、求人開拓並びに技術系学生確保に創意工夫を凝らした活動を展開してまいります。また、企業経営者みずからの意欲的な取り組みと協調体制を強化するための雇用対策相談指導事業を支援するとともに、新規学卒者の地元企業就職促進事業を行ってまいります。 農林水産業費について申し上げます。 農業振興につきましては、継続して土づくり対策、園芸振興対策等の事業を進め、地域農業の技術向上を図るとともに、引き続き花き産地の活性化に取り組んでまいります。 水田農業確立対策につきましては、本年度も農家の協力を得て、農協等関係機関とともに進めてまいります。 農業の基盤整備につきましては、国・県等の補助制度を積極的に取り入れ、小田野上汐ほか農道水路等の整備を図ってまいります。 林業振興につきましては、木材需要の低迷、従事者の高齢化等問題を抱えている状況にありますが、森林の重要性を踏まえ、新たに生産近代化施設整備事業を実施してまいります。また、水源涵養林造成、間伐促進強化対策等事業のほか、林道等の整備により経営の近代化促進を図ってまいります。 商工費について申し上げます。 工業は国際化、情報化、技術革新の進展による経済情勢の急速な変化の中で、地域産業も新たな展開をしております。今後厳しい環境変化が予想され、これに対応する経営基盤、経営理念の確立、また技術開発、技術の高度化、複合化への対応が迫られています。こうした背景を踏まえ、技術振興、受注開拓、工場立地対策を柱に諸施策を進めてまいります。 技術振興対策につきましては、大学との技術交流の促進を目的とした技術高度化事業の新設や、産学共同技術開発助成、新技術新製品開発助成などを行い、既存技術の高度化、新技術導入等きめ細かな施策を推進してまいります。 受注開拓につきましては、技術紹介キャンペーン、全国中小企業テクノフェアへの出展等により、新規取引先の開拓、新分野参入を図ってまいります。 工業立地対策につきましては、工場用地取得推進事業を継続実施するとともに、個別企業への対応等、幅広く工業用地の確保に努めてまいります。また、先端技術、既存技術の高度化、複合化等積極的に取り組んでいる企業の製品を紹介する「長野ハイテクフェア91」を開催し、受注開拓、労働力確保を推進してまいります。 中小企業金融対策につきましては、金融情勢の変化を勘案し融資目標枠の増額を図るとともに、貸し出し金利の抑制と市中金融機関の協力を得ながら、中小企業金融の円滑化に努めてまいります。 商業振興につきましては、魅力ある商店街づくりのため中小小売業活性化特別資金の金融制度を新設するほか、商店街活性化事業や、商業経営研究会に対し支援を行うとともに、魅力ある市街地形成を目指した都心地区開発事業を推進してまいります。 塩嶺王城観光開発事業につきましては、緑と眺望の魅力ある観光連絡道路として、塩嶺王城パークラインの建設工事を平成4年度の完成を目指し本格的に実施してまいります。 市民の憩いと安らぎの場である都市公園につきましては、維持管理及び施設の充実に努めるとともに、前年度に引き続き花岡公園の用地取得を行い、公園の拡張を図ってまいります。 土木費関係について申し上げます。 道路整備につきましては、幹線としての都市計画道路の整備促進を図るとともに、身近な生活道路の整備として、第2次道路整備4カ年計画の2年目を迎え、引き続き地域的開発のための道路整備、幅員有効利用の甲蓋設置等を実施してまいります。 国庫補助事業の樋沢支線1号線及び臨時交付金事業の2号線は、市街地から鳥居平やまびこ公園へ通ずる唯一の道路であり、早期完成を目指し事業を実施してまいります。 橋梁整備事業では、竜上橋取りつけ部の工事等を実施するとともに、鎌倉街道に向けての用地買収、実施設計等を行ってまいります。また、新たな捷径橋整備に向けて調査設計を進めてまいります。 河川改修事業につきましては、災害に対する安全性の向上を図るため、年次計画により整備を実施してまいります。また、地域住民が参画し、親しみと潤いのある河川とするための横河川ラブリバー事業の促進を図ってまいります。 都市計画事業につきましては、新たに都市計画基礎調査、諏訪湖埋め立て地廃川処理事業を実施してまいります。 街路事業につきましては、継続事業の丸山橋線、東堀線、中道町線、東中央通り線の用地買収、道路築造等を引き続き実施してまいります。 国及び県事業として行っている国道20号の改良、都市計画事業の丸山橋線、田中線、岡谷川岸線、岡谷茅野線の整備につきましては、国・県の連携を密にして事業促進に努めてまいります。 岡谷鉄道高架事業につきましては、都市計画決定の複線高架を基本とし、当面、単線高架での可能性について県、JR、市の3者による検討会等を行い、早期に工事協定が締結できるよう関係機関への働きかけを進めるとともに、事業着手に向けて引き続き強力に取り組んでまいります。 湖畔地区開発事業につきましては、湖畔公園、都心地区の拠点や鉄道高架事業を効果的に接続連動させた新市街地形成を推進するため、地元合意形成の促進に努めてまいります。 国道20号バイパス事業につきましては、関連する都市計画道路を含め、早期事業化への取り組みと周辺地区の開発整備を図ってまいります。 土地区画整理事業につきましては、長地山の手地区は組合の設立がなされたことから、換地設計を行い同意を得た後、工事に着手してまいります。また、横川上小井川地区は、地元地権者の理解をさらに深め、早期事業化に向けた合意形成に努めるとともに、今井上の原地区についても関係者への理解をさらに深めてまいります。 公共下水道につきましては、前年度に引き続いて湊幹線の推進と未整備地区の面整備を図るとともに、川岸地区の工法等の検討に入ってまいります。また、投資効果の向上を図るため、供用開始区域内の接続促進につきましては、PR等を積極的に行ってまいります。 岡谷湖畔公園整備事業につきましては、諏訪湖の親水環境を活用し、市民の心身の健康づくりの拠点として、また地域の活性化の拠点となる公園としての整備を進め、第1期事業認可、区域の用地買収と実施設計を実施してまいります。 都心地区開発事業につきましては、基本計画案をもとに、関係権利者の理解と協力を得て都市計画決定を行ってまいりたいと考えております。本年度は中央町地区のB調査、施設建築物等基本設計などを実施してまいります。 新都市開発事業につきましては、地域振興整備公団による事業計画調査及び関連調査が行われることになりました。今後は公団への事業要請のため、関係地権者の合意形成に努め、官民協力体制の確立を図るとともに、基礎権利調査等を実施してまいります。 市営住宅管理業務につきましては、既存住宅の住環境整備に努めてまいります。また、宅地供給につきましては、開発適地調査に基づき、可能地について積極的に取得、造成を実施してまいります。 消防費について申し上げます。 消防行政は、災害時のみならず、その日常活動によって住民の安全確保に努めるとともに、消防団のポンプ自動車の更新、消火栓の改修等消防施設整備を行い、災害に備えてまいります。予防活動につきましては、初歩的なミスによる災害防止等を重点とした啓発活動を消防団とともに実施してまいります。 救急救助活動につきましては、社会情勢の変化に対応できる職員の教育、訓練を実施してまいります。また、消防団につきましては、団員の教育と人づくりを進め、活性化を図ってまいります。 教育費について申し上げます。 学校教育につきましては、健康で明るく、生き生きと学習する人間性豊かな児童生徒の育成を図るとともに、よくわかる授業、楽しい学校づくりや地域の特性や学校の伝統を生かした特色ある学校づくりを推進し、生涯学習の基礎づくりを行ってまいります。 また、中学校に外国人英語指導助手を導入し、英語強化の充実を図るとともに、国際姉妹都市等との教師交換交流研修を実施し、国際的な視野に立った教育を積極的に進めてまいります。 学校整備につきましては、前年度に引き続き西部中学校の校舎改築事業を継続実施するとともに、南部中学校の体育館の建設に着手し、教育基盤、教育環境整備を図ってまいります。 また、高度情報化社会に対応する能力の育成を図るため、小学校に教育用コンピュータを導入し、積極的な活用を図ってまいります。 社会教育につきましては、社会全体の学習ニーズが高まりつつあることから、社会教育主事等を配置して生涯学習推進体制を整備するとともに、市民1人1人が自主的な学習活動ができるよう、諸事業を推進してまいります。 婦人対策につきましては、婦人問題解決に向けて学習の場の提供と、婦人の指導者養成及び資質の向上を図るため、婦人の教育と学習の推進に努めてまいります。 公民館につきましては、生涯学習推進のため市民に生涯学習の場を提供するとともに、生涯学習大学等を各種学級、講座等を開設し、ライフステージにおける多様化した学習要望に対応してまいります。 博物館につきましては、常設展、特別展を開催するとともに郷土作家の作品等を収集してまいります。また、引き続き一山カ林国蔵邸の整備を進めてまいります。 婦人の家につきましては、女性の社会進出が一段と進む中で、女性の能力開発と、職業生活と家庭生活の調和を図るとともに各種講座を開設してまいります。 図書館につきましては、図書資料等の整備充実を図り、生涯学習のための幅広い資料提供と子供の読書の推進に努めてまいります。 文化財につきましては、旧渡辺家住宅の保存、文化財案内板の設置等、引き続き歴史的環境づくりや文化財の保護に努めてまいります。 青少年対策につきましては、次代を担う青少年の健全育成のため関係機関団体と連携を強化し、地域子育てミニ集会の全市的定着、あいさつ運動、野外活動及び指導者養成等を積極的に推進してまいります。 教育相談につきましても、一層充実した相談、指導、助言が行われるよう配慮してまいります。 文化会館につきましては、芸術文化振興の拠点としてよりすぐれた芸術の鑑賞機会を確保するとともに、市民文化創造の場として活用の促進を図ってまいります。 体育関係につきましては市民の健康体力づくりを行うとともに、各種大会、スポーツ教室等をさらに充実させるとともに体育関係団体との連携を密にし、生涯スポーツの振興に努めてまいります。 体育施設につきましては、市民総合体育館、屋外水泳プール及びグリーンスポーツ施設の整備充実を図ってまいります。 企業会計について申し上げます。 岡谷病院につきましては、市民の健康を守る総合病院としての役割を果たすため、医療スタッフの充実と、最新の医療機器の整備を図り、よりよい医療サービスの提供と、多様化する医療需要にこたえてまいります。 塩嶺病院事業につきましては、地域住民の医療需要にこたえるため、医療スタッフ、医療機器の整備充実を図るとともに、心疾患基幹病院としての役割を果たすよう努めてまいります。また、成人病予防検診についてもさらに積極的に推進を図ってまいります。 水道事業につきましては、配水管の新設、老朽管、石綿管の改良、下水道工事に合わせた配水管の布設がえなど管網整備を行い、有収率の向上を図ってまいります。 水の有効活用と経済的運営を図るため、末端圧力監視装置を導入し、配水ポンプのインバーター化を進めてまいります。 今後都市化の進展に伴い、ますます向上する市民ニーズに対応できる安定給水と、健全経営に努めてまいります。 温泉事業につきましては、平成2年度から始めた温泉スタンド事業が好評を得ており、本年も家庭で温泉の気分を味わっていただくため、多くの市民が利用していただけるようPRに努めるとともに、ヘルシーパル岡谷、諏訪湖ハイツ、市民総合体育館への給湯を行ってまいります。 以上、施策の大要について申し上げましたが、平成3年度の行財政運営に当たっては、限られた財源を計画的、効率的に執行することはもとよりのこと、21世紀を展望した将来都市像の実現を目指し、今この時期に対応しなければならない課題につきましては予算を重点配分し、市民福祉の増進と市政発展のため、積極的に対応してまいる所存であります。 21世紀を臨む最後の10年間を迎えた今、市民が誇りと愛着を持つことができると同時にやさしさやぬくもりを感じ合うことのできる、豊かで住みやすい地域社会の実現に向けて全力で取り組んでまいりたいと考えております。 市議会議員並びに市民各位におかれましては、市政発展のため、将来に向けた魅力あるまちづくりの実現のため一層の御指導、御協力をいただきますようお願い申し上げ、私の所信の一端といたします。 以上でございます。         ------------------ ○議長(片倉久三君) 以上で本日の議事日程は全部終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。         午後6時27分 散会...